ビジネス・商売に携わる方がセルフ・マーケティングを行なう上で、(ゼロにはならないが)可能な限りリスクを減らすために、基本中核(ビジネスコア)となる『3W1H』を具体化し、自分自身の中で明瞭にしていくことは、ビジネス・商売を有利にするでしょう。

「ビジネスとは何か?を理解する」はコチラ>>

3W1Hとは

3W1H』とは、WhyWhomWhatHowです。

Whyなぜ、それをやるのか?
Whom誰のためにやるのか?
What何をするのか?
How toどのようにやるのか?

「3W」の一つをWhyではなく、Who(誰が)として解説する場合が多いようですが、ここではWhoを使いません。理由は次のテーマで説明します。

この「3W1H」をイメージ図で見える化します。

ビジネスコア3W1H,marketing3W1H

別ページ「セルフ・マーケティングを理解する(全体像)」で説明した際の図解(下図)に類似していますが、ビジネスの概念として関わりがあるからです。

セルフマーケティングの基礎
ビジネスの基本イメージ

Whyが先立つ

Whyはビジネスをする上での動機、目的になります。

通常、Whyの中にWhomが含まれていることがほとんどです。
 Whomが置き去りにされたWhyでは、利己主義的(例えば、金儲けなど)なビジネス概念になります。つまり、Whyの主役がWho(=私)になっているわけです。

このWhyが善なるものか、悪なるものか‥‥その明らかな違いでビジネスの質が変わります。Whyが悪なるものである場合、詐欺化してしまう可能性もあるからです。

ビジネスとは何か?を理解する」(別ページ)の中盤でも触れていますが、“稼ぐ” には2通りの方法があります。

A)顧客を満足させず、稼ぐ方法
 B)顧客を満足させて、稼ぐ方法   です。

このことを考えても、「3W1H」の中で先立つのは「Why」であると言えます。

間違った『3W1H』

多数の方は「Why」が抽象的だったり中途半端だったり、時には無い場合もあったりします。

そのような方は「What」からスタートしてしまう傾向があるようです。

  • 自分自身の “やりたい” こと
  • 自分が “できる” こと
  • 自身が “好きな” こと

などは具現化しやすいため、「What」、つまり「何をするのか?」「何を売るのか?」が先立ってしまいがちです。

結果的に失敗してきた方々のビジネスや仕事に取り組む流れは、 What → How → Whom+Why になっている可能性が高いと言えます。

ビジネス失敗要因の3W1H逆流パターン

コンテンツビジネスやアフィリエイトなど、戦術からビジネス参入する方もいます。

How → What+Whom( →Why) になります。

金儲け主義・利己主義の人は、「Why」が金儲けベースになり、

Why → What → How+Whom になります。

『3W1H』の正フロー

「3W1H」の流れとしては、

WhyWhom) → How → What になります。

ビジネスコア3W1Hの正フロー

Why」は、会社組織でいうところの企業理念やビジョンなどに該当します。

次に、「How」については、リソース、技術、知識などをどの程度保有し、実際に何が出来るのかを明確にします。つまり、「I can」(出来ること)をしっかりと理解し、その上で、「What」を考えていくことになります。

重要なことは、Why」「How」「What」が一貫していることです。「Why」「How」がコアとして設定されていれば、「What」は応用できます。

参考:ゴールデンサークル理論

サイモン・シネック氏による『ゴールデンサークル理論』は、成功してきた企業や創設者たちを分析した上で、「Why→How→What」プロセスを導き出したものです。

詳細として、これらの基本的な内容を別ページで触れています。

Why」に関しては「ビジネスメンタルスキル」で説明しています。

Whom」に関しては「マーケティング(3)(4)」にて。

How」(I can)については「マーケティング(1)(2)」が参考になります。

また「What」をどのように考えていくかという意味で、マーケットイン」と「プロダクトアウトというプロセスを別ページで解説しています。

マーケットイン,プロダクトアウト,market-in,product-out

マーケティング概念を深掘りしていくために、「マーケティングとは何か?」を解説していきます。

「マーケティング」を理解する(続編) >>