戦略的アウトソースによって、ビジネス・事業を進化させることが可能です。
そのステップ(案)としては、・・・
※図をクリックしますと、拡大します。
※「アウトソーシング」の概念や目的、メリットなどを知りたい方は、別ページの「アウトソーシングを活用する」を是非ご覧ください。
「コ・ソーシング」「イー・ソーシング」という関係を築くためには、
それなりに実績と出会いが必要になりますが、
その『パートナー』を探すというより、引き寄せるような信念、情熱、人格、品性などを
備える必要があります。
(勿論、アウトソーシングも同様です)
そこには、信頼性や寛容度というものがポイントになるため、
多くの実業家(特に創業者・創始者)が語っているように、
人間関係を良好にするための「修巳」が不可欠となるのです。
今回、この
「戦略的アウトソース」によって目指したいのは、
『ファウンダー(founder)』のポジション。
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この「ファウンダー」というポジションは、誰しもがなれるわけではなく、
それなりのモノ(リソース、人格など含め)を備え持った人になると言えます。
(じゃぁ、私には無理だ・・・)
という考えになるのではなく、また大規模になる必要もなく、
自分に適した「ファウンダー」となれるよう、努力すればいい話しだと考えます。
「ファウンダー」については、別ページで説明していますので、
「ファウンダーを目指す」をご覧下さい。
ファウンダー(Founder)
「ファウンダー」というのは、
”創始者”や”創設者”という意味合いで使われていますが、
そうなると、会社や事業を立ち上げた人は全てが「ファウンダー」になります。
ただ出資しただけの人もそうなる可能性があります。
と言って、代表取締役が「ファウンダー」ではないということです。
「ファウンダー」の定義は確立されていません。
”創始者””創設者でなくとも、「ファウンダー」になることは可能だと考えています。
コア・コンピタンスと「コア・コンピタンス経営」
別ページ「アウトソーシングを活用する」でもお話ししていますが、
アウトソーシングの目的は、「コア・コンピタンス」(ケイパビリティ強化)です。
簡単に言いますと、
自己の持つ中核となる独自の能力に注力していくことなのですが、
「コア・コンピタンス」が確立され、「コ・ソーシング」(またはイー・ソーシング)の
状態にまで関係性が深まっていくと、
『コア・コンピタンス経営』という、次のステップに移すことが出来ます。
「コア・コンピタンス経営」とは
1994年9月ロンドン・ビジネス・スクールの教授ゲリー・ハメルと、ミシガン大学の教授C・Kプラハラードのお二人によって提唱された概念です。
「コア・コンピタンス」と『コア・コンピタンス経営』は、
少々概念が違うといいますか、時機がズレていると思って下さい。
「コア・コンピタンス」が確立されていなければ、
先ず、『コア・コンピタンス経営』は無理です。
確立されている「コア・コンピタンス」の多様化・応用が
『コア・コンピタンス経営』になります。
「コア・コンピタンス」を活かして、
他のサービス、他の事業・・・というように汎用性を持たせることです。
それによって、事業の拡張を目指します。
例えとして、
あるメーカーさんが、液晶テレビ事業から撤退し、
液晶(技術)に特化することは「コア・コンピタンス」的であり、
その液晶をテレビ以外の製品、スマホやカーナビ、電子ノート、モバイル、
ビデオカメラなどの部品として展開していくことが『コア・コンピタンス経営』です。
部品としてではなく、技術自体を汎用・応用させることも同様です。

(画像出典:FUJIFILMビューティーより)
例えば、
富士フィルムさんが、フィルムの加工技術を応用して、
化粧品を創りました。
あのナノ技術(ナノテクノロジー)は
富士フィルムさんの「コア・コンピタンス」であり、
それを異業種へと展開することが出来たので、
『コア・コンピタンス経営』です。

(画像出典:富士フイルムより)
さらに、
ナノ技術をデータ記憶媒体「磁気テープ」の
革新にも繋げました。
ビッグデータの長期保存・保管スペースなどの問題を
解決しようとしている画期的なプロダクトになりそうです。
このように、
「コア・コンピタンス」という自分の出来ること、自己能力(ケイパビリティ)を
いかに理解しているか・・・という解析力、自己評価力、整理力、・・・それを
どのように応用していくか・・・という応用力、洞察力、創造(イノベーション)力などが
重要になるのが『コア・コンピタンス経営』を行なうための能力となります。
「ファウンダー」になるためには、
このように多々の能力を身に付ける必要があるわけですが、
「ファウンダー」というポジションに拘る必要はなく、ただ
いかにビジネス・事業を展開していくのかということを考えれば、
「コア・コンピタンス」の確立と、
『コア・コンピタンス経営』の戦略を企てるためにも、
強固なパートナーシップを意識した「ビジネス・パートナー」を
得ることが必要であり、そのためには、
自らの「コア・コンピタンス」のさらに核となる人格、品性なども
成長・向上させていけなければならないと考えられます。
信念や情熱をもって活動すれば、いいパートナーに出会えると信じましょう。