ビジネス、商売・商い・本業・副業・事業・転売‥‥どんな呼称であっても、顧客(買手)から利益(お金など)を頂くのであれば、相応の姿勢と至誠が必要です。また、継続的に商売を行なうのであれば、適切な仕組みを理解する必要もあります。
その一つが『マーケティング』です。
今回は『マーケティング』に関する基本ベースを解説しています。
目次
マーケティングの全体像
ビジネスを行なうための『マーケティング』が難しいと思っている方のために、分かり易く分類化して要素ごとに説明しようとしているものです。
先ずは「マーケット」と「ブロダクト」の関係です。
学校やニュース番組でも耳にしたことがあると思いますが、「需要と供給」についてです。
「需要と供給」の関係
「マーケット」と「プロダクト」では範囲は大きく抽象的でイメージしにくいかもしれません。
身近なイメージで捉えていくために別の呼び方をすると、「誰に」と「何を」です。
マーケット=「誰に」、プロダクト=「何を」と考えていきます。
「誰に」対して「何を」提供したいのか? ということを考える、ということです。
「誰に」とはお客(法人・個人)になり、そのお客には「ニーズ」「ウォンツ」が介在しています。
「何を」は会社や個人の商品・サービス(無形・有形)で、そこには「リソース」「シーズ」が不可欠です。
このことを表現すると下図になります。
求めている人(誰に)と、それに応えようとしている人(何を)の重なり合った箇所が、ビジネスとして成果(収益)がもたらされるポイントです。
そのポイントがズレてしまうと、どんなにハイテクを駆使しても、どんなに膨大な資金を投入しても、自信満々の良いプロダクト(何を)を制作したとしても、成果は上がりません。
どんなに市場リサーチして、ニーズ等を確認しても、お客さんが(本当に)求めているモノ(何を)とズレていたら、成果が上がらないということになります。
※この「ニーズ・ウォンツ」については、別ページ「マーケティング」の手始めに(3)で解説しています。
「ニーズ」 「ウォンツ」の理解は、マーケティングにおいても比重が高く、現代マーケティングの父、フィリップ・コトラー氏が語るマーケティングの定義内にも含まれています。
マーケティングとは、
個人や集団が製品及び価値の想像と交換を通じて、
そのニーズやウォンツを満たす
社会的・管理的プロセスである。
ビジネスは、「誰に」と「何を」のそれぞれの共通要素、または共有要素が重なり、『価値と価値の交換』が行われることで成り立ちます。
つまり、この重なる箇所をマーケット上で探す宝探しのようなものであり、その宝を探すために、マーケティングを行なう必要があるということです。
マーケティングのベースとなるものを理解している、していないでは、成果の出し方、スピード、売上の規模等が左右されると言っても過言ではありません。
マーケティングの濃厚さが重要であると言えます。
と言いましても、マーケティングの全てを修得することは、大変なことです。
基本的なことを理解し、コア設定のもと、プロセスを組み立てつつ、不足のタスク、強化したいタスクを分析した上で、そこに注力することをおススメします。
マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる。
何度も試行錯誤し、失敗と成功を繰り返しながら、自らのマーケティングを修得していくことになるのです。
マーケティングは戦術より戦略が上位概念
マーケティングの手法・戦術は、あるタスクに特化した数多くのテクニックがあります。
例えば、
- ソーシャル・マーケティング
- メルマガ・マーケティング
- Facebookマーケティング
- Twitterマーケティング
- ペルソナ・マーケティング
- 戦略マーケティング
- YouTubeマーケティング
- バズ・マーケティング
- ダイレクト・マーケティング
- Webマーケティング
- ブランド・マーケティング
- ブログ・マーケティング
- アフィリエイト・マーケティング
- インターネット・マーケティング
- 動画マーケティング
- バイラル・マーケティング
- マス・マーケティング
- ステルス・マーケティング .etc
このような手法・戦術のノウハウからスタートすることは、自動車教習所に通わず、他人の真似で仮免試験を受けるようなものです。成果を出しにくく、ハイリスクということが言えます。
ビジネス界では、手法・戦術の上位概念として「戦略」が必要です。戦略なきビジネスは長続きしません。
可能な限りリスクを減らす(リスクマネジメント)ためにも、ビジネス基本のコアとなる「3W1H」を明確かつ誠実に確立していくことをお勧めします。
次に、マーケティングをイメージするために、「マーケティングとは何か?」から探っていきましょう。