自己成長させる「3つのエネルギー」を制御する
自己成長のための3大エネルギー
人が活動するにあたってとは、当然エネルギーが不可欠です。
エネルギーが枯渇していると気力・やる気も低下しますし、活動そのものがうまくいかず、成果も出ません。すると、目指していた目標などを諦め、心身ともに冷え切った生活を送るようなこともあり得ます。
ここでは、自己成長するための活動に関わる “エネルギー” について、考えていきます。
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自己成長3つのエネルギー
自己成長プロセスに関与していく、主な3つのエネルギー「心的エネルギー」「脳エネルギー」「身体的エネルギー」にフォーカス。
この3つのエネルギーは、互いに影響し合い、共鳴・共振し合うものです。
それぞれの高低(強弱)が、自己成長の促進や成長速度に影響します。
3エネルギーのバランスが悪い(一方のみが高い)場合、低い側に引きずられることにもなり兼ねません。また、バイオリズムのように周期的な変動というよりも、外部環境や成果の進捗などで増減するような人特有のエネルギーです。
これらのバランスを取るのは自分自身である以上、自身のエネルギーの量や質、増減の要因などを把握し、自己制御(セルフ・コントロール)することがポイントになってきます。
スピリチュアル系、あるいはチャクラまたは氣(き)、と言われているものと同様かどうかは不明ですが、実生活で感じるものとして捉えています。
日々の活動の中で3エネルギーを制御していくために、それらの内容や充填方法、そして最後にエネルギーの構成要素を確認していきます。
「心的エネルギー」とは
「心的エネルギー」は、自己成長させていく過程(プロセス)で基軸となるものです。
心理学者ピエール・ジャネやカール・ユングが言うところの “意識” と “無意識” で活用されるエネルギーも「心的エネルギー」になりますが、当方ではもう少し広い意図(広義)で使っています。
セルフ・コントロール、セルフ・レギュレーションと呼ばれる “自己制御” するためのエネルギーです。
さらに、モチベーションアップおよび活動持続のためのエネルギーでもあります。
例えば
- 好きな事柄(趣味・特技など)や仕事などに、時間を忘れるほど没頭している時に注いでいる気力や情熱。
- 困っている人を見ると自然に協助・援助するような思いやれる心。
- 子どもや愛犬愛猫などに接している時のテンション。
このような時に発せられているエネルギーです。
心的エネルギーの低下の影響
無気力・無関心・無感情といわれる場合の脱力している状態も、「心的エネルギー」に関連するものです。
想像してみましょう。
ビジョンや目標がなく、あるいは物事を行なう意味を感じず(ムダと感じている)、一日一日が空しく、ダラダラと過ぎ去る状態の生活を想像してみた時、そこに
- 活気はあるでしょうか?
- 情熱を感じるでしょうか?
- 生きがいを感じているでしょうか?
- 愛の実践はできているでしょうか?
もし、活気もなく、情熱もなく、生きる喜びもなく、愛することもできないのであれば、それは心的エネルギーの低下(水準の低さ)が原因です。
心的エネルギーの低下は、日常の多くの行動や感情などに反映されてしまいます。
誤断、ネガティブ発言、マンネリ、運動不足、先延ばし(後回し)、衝動買い、ヘビースモーク、暴飲暴食、偏食、怒り、憂鬱、哀しみ、注意散漫、過度な嫉妬、過激な行動、八つ当たり、DV、ハラスメント、いじめ、人間不信、引きこもり、など。
「決断力」「創造力」「意識力」「瞬発力」「集中力」「解決力」「注意力」「共感力」などを発揮できず、時には妨げ、時には間違った方向へ、自らを誘[いざな]うことになり得ます。
心的エネルギーの低下は、自己コントロール不能な状況をもたらします。
つまり、自己成長を阻害していることになるわけです。
心的エネルギーの調整
心的エネルギーの上昇は、自らの意識・思考・行動などをコントロールする源となり、自己コントロールする術(スキル)と相まって、自らが理想とする活動・良い人間関係の構築など、充実した日々が送れると予想できます。
目的・使命を果たす(自己実現の)ためにも、心的エネルギー制御を自らが管理し、調整していくことが必要になると言えます。
「心的エネルギー」は、“成長プロセス5S” の一つ「志向化」に関与する、重要なファクターです。
心的エネルギーの充填方法
「心的エネルギー」は増減するエネルギーの一種です。減少しても充填し、増加させることが可能なものです。
これまでに、疲れていても『元気が出てきた!』ということはないでしょうか。
例えば
- 疲れて帰宅しても子どもの笑顔や寝顔で、疲れが癒される
- 落ち込んでいる時に家族の写真を眺めていると、元気が湧いてくる
- 滅多に褒めない上司に褒められて、モチベーションが上がってくる
- やる気を失っている時に困っている人を助けて感謝されたことで、やる気が出てきた
- ショックなことがあったが美味しいスウィーツを食べて、元気になった
など。……このような普段何気ないことでも、エネルギーが充填されたかのように、元気になった経験があると思います。(忘れているだけで)
心的エネルギーの充填のヒントは、
- 「愛」
- 「感謝」
- 「貢献」
- 「自己決定」
- 「自己効力」
これらは、他者の存在が不可欠になります。
人、ペット、自然などの対象物との関係性によって満たされることになります。
- 愛されるのではなく「愛すること」
- 感謝されるより「感謝すること」
- 依存するのではなく「貢献すること」
- 他者から依頼されるより、自ら行なうことで得られる「自己決定感」「自己効力感」
- 休日に奉仕などを行なうことも方法の一つ
また、
- パワースポットとなる場所でのエネルギー注入
遠方先へ頻繁に出かけることは労力や時間的にも大変ですが、近場でエネルギーが補填できる “私” だけのパワースポットを確保することも有効な方法の一つ。
社寺などに拘る必要はなく、例えば、キレイな公園、大きな木の幹、ビルの屋上、高級ホテルのラウンジ、美術館など、それほど手間をかけずに行けるような場所を見つけておくと良いです。
心的エネルギーを充填する方法は、人によって違います。
自分自身に適した方法(セルフ・セオリー=自己理論)を見出だすことが必要となってきます。
瞬間エネルギー補填法
瞬間にエネルギー充填(モチベーションアップなど)を行なう場合は、「アンカーリング」という手法を活用します。
アンカーリングは、意図的なイメージ操作によって感情の制御を行なう手法です。
自分自身がこれまでの経験の中で嬉しかった時、高揚した時のコトを具体的にイメージし、その時の感情を同じように引き出すことで、モチベーションを高めようとするものです。
アンカーリングは訓練によって、(自分で決めた)特定の行為をすることで、奮起させる、高揚させる、落ち着かせるなどの状態にすることが瞬時に可能と言われています。
これは、社会心理学者エイミー・カディ女史の実験でも証明されています。
2分間のボディランゲージ(ランナーがゴールする際に両手を上げるV字のポーズ)で「自信のある自分になれる」というものです。
これもアンカーリングの一種になります。
「脳エネルギー」とは
単純に『頭がボーッとしている』ことが日常的であるなら、「脳エネルギー」が不足していると言えます。
善悪の的確な判断、適切な分析、論理的・合理的な考え方、考察・洞察、アイデアにつながる想像・創造、構想を練る、他者との議論、などを行なうために必要なものが「脳エネルギー」です。
知識や智慧(知性・原則)、理性(道徳観など)が大きく関わってきます。
頭が冴えている、頭が切れている(頭の回転が速い)、勘がいい、想像力豊かな状態などはこのエネルギーに該当します。
セルフ・マネジメントと呼ばれる “自己管理” “自己統制” するためのエネルギーです。
脳エネルギーの低下の影響
長時間の勉強や会議の後、試験・テストが全て終了した時、超難問のクイズや5000ピース以上のパズルに挑戦した時、などには、思考停止になるほどしばらく放心状態になったり、脳の疲労が激しくそのまま寝てしまったりすることはないでしょうか?
脳にストレスを与え過ぎたことによる「脳エネルギー」が減少した状態と言えます。
もともと「脳エネルギー」の量が少ない人もいます。
例えば
- 考えることができず、毎回誰かに答えをもらう人
- 調べるのが面倒で、答えを出すことを諦める人
- しなければならないことを、後回しにする人
- 本能的な欲求のままに、生活をする人
なども脳エネルギー低下の影響なのでしょう。
脳エネルギーの低下は、「考察力」「整理力」「問題解決力」「論理力」「理解力」「推理力」「記憶力」「脳力」などに影響していきます。
参考:問題解決できない思考者
※知能理論のロバート・スターンバーグらによる
- 動機づけの欠如(学習意欲の不足)
- 衝動統制の欠如(自己統制力の不足)
- 根気の欠如
- 能力の誤った使用(課題に適した能力を用いない)
- 思考を行為に移す能力の欠如
- 最終結果への無関心(問題解決の過程に熱中する)
- 課題を最後までやり抜く能力の欠如
- 着手の失敗
- 失敗の恐怖(失敗を恐れて先に進まない)
- 引き延ばし(いま、なすべきことを先に延ばす)
- 誤った責任帰属(例えば、失敗の責任を他に転嫁する)
- 過度の自己憐憫(自分はあわれな人間だと考えすぎる)
- 過度の依存(過度に他に頼る)
- 個人的問題の影響(家庭の問題、個人的悩みなどの影響)
- 注意散漫
- 手の広げ過ぎ(一度に多くのことをしようとする)
- 満足の延期ができないこと(目先の満足を求める)
- 小事にとらわれて大局を見失うこと(木を見て森を見ない)
- 分析的思考、創造的思考、実際的思考のバランスを失うこと
- 自信の過小と過大(自信喪失とうぬぼれ)
脳エネルギーの調整
『一日の基礎代謝の約二割が脳である』と言われているのはご存知だと思います。
脳は24時間、寝ている時も休むことなく稼動しています。
大人の体全体質量の約2パーセントである脳が、全活動の指令・制御しているわけですから、質量あたりのエネルギー消費量は多く、負担になっていることは予想できます。
それとは別に “意識” というカテゴリーで、脳エネルギーは消耗していきます。
“意識” する脳の活動において、不安・不満・不信・批判・愚痴などのネガティブ系で大半を使っているならば、効率の悪い活動状況なのかもしれません。
目的・使命を果たす(自己実現の)ために、脳エネルギーを調整していく方法を身につけることが必要です。
日頃から何を考え、何を意識し、何を語り、何を望んでいるのか……脳(主に意識)をどのようなことに使っているのかが重要になってきます。
「脳エネルギー」は、“成長プロセス5S” の一つ「整理清算化」に関与する重要なファクターです。
脳エネルギーの充填方法
食事、睡眠、休息・リフレッシュ、刺激などが脳エネルギー充填の要素です。
「脳エネルギー」の充填には、医学的に言われているエネルギー(ブドウ糖など)が当然必要ですが、脳が疲れる、脳がストレスを感じる、ということを少しでも緩和するために必要なことは、睡眠や意識的な休息・リフレッシュ(昼寝、コーヒー、体操、ヨガ、アロマなど)です。
また、脳への刺激もポイントになります。
美術・芸術、あるいはクラシック音楽などによって、普段使わない脳への刺激がエネルギーを充填します。リフレッシュにもなりますが…。
脳科学者茂木健一郎氏の「アハ体験」もそのうちの一つでしょう。それだけではなく、知識を得るための読書、思考的なパズルも良い刺激を与えるでしょう。
個人にあった脳のエネルギーの充填方法を見出だし、より良いエネルギーを保有することが、素晴らしい善なる言動へと結びつくはずです。
集中力のコントロール
「集中力は続かない!」‥‥これについて否定する方はいないかと思います。
「集中力がない」と「集中力は続かない」は、別の意味です。
「集中力がない」は、前記した心的エネルギーも大きく関与しますが、集中しなければならないのに集中できる精神(メンタル)状態ではない、あるいは意識が多方に向いてしまう、ということが言えます。
「集中力は続かない」は、人間の特徴です。人によって集中時間が数分から90分ほどの差はありますが、続かないことは身を以て理解しています。
「集中力は続かない」ことを考えるより、集中力には波があることを理解しておくべきかもしれません。自分自身の集中力の波を理解することで、それに適した行動を起こすことが効率的に良いと考えることができます。
例えとして、サーフィンをする際、適切な波が来るのを見計らってサーフボードに乗った方が良いということと同様です。
集中力をアップさせる方法を個人で身につけることも、自分自身の集中力の波を把握することも、それを活かすコントロール術も必要になってきます。
自分自身の経験で、どのような時に集中しているのか、どの程度の時間集中できるのか――分析してみてはいかがでしょうか。
「身体的エネルギー」とは
「身体的エネルギー」は、体力や健康状態、身体能力などのフィジカル面、あるいは技術(スキル)・テクニック面など、具体的な活動・行動によって目的を実現しようとするものが「身体的エネルギー」の分野です。
『知っていることと、できることは違う』と言われているように、どんなに素晴らしい知識・ノウハウを持っていても、どんなに体力や筋肉が発達していても、それを使いこなせる技術(スキル)やテクニックがなければ、成果を出せずに終わってしまいます。
例えば、20分でできる料理を1時間かけていては、身体的エネルギーと他のエネルギーを過多に消耗していることになります。
身体的エネルギーの低下の影響
- 激しいスポーツをした後、病気の後、毎晩遅くまで仕事して睡眠不足が続いた時などに、気力の減退、体力の限界を感じることはないでしょうか?
- 反復作業で手首や指を使い過ぎて腱鞘炎などになり、通常より上手に作業ができない状態になったりしたことはありませんか?
この時に低下しているのが「身体的エネルギー」です。
食べ過ぎや飲み過ぎ、甘い物の大量摂取などで、自己抑制ができず体重管理・コレステロール管理ができない場合、寝過ぎる場合、ヘビースモーカー、大量の飲酒なども、身体的エネルギーの低下につながります。
ダイエットをしたいと思っていても食事コントロール術がない、昼間眠たくなるのが分かっていても夜更かしし昼間の活動の邪魔をする、運動不足と分かっていても家の中でゴロゴロしているなど、一般的な生活行動でありながら、(心的エネルギーの低さによって)ムダなことにエネルギーを費やしている場合、当然の如く身体的エネルギーは高くなるはずもありません。
目的に沿って、あるいは目標に向かって活動したいのに、頻繁に怪我、病気や体調不良になっていては、思うように事は進みません。
もともと持病や身体に障がいのある人は、その状況を把握した上でエネルギーを活用していきますが、そうでない人で健康良好な状態を保持できない人は、身体的エネルギーを高めていく知識と意思が必要です。
身体的エネルギーの調整
身体的エネルギーは、目的・使命を果たす(自己実現の)ために成果をあげる活動を支えるエネルギーになります。
昔から「身体が基本(資本)」と言われているように、身体的エネルギーは活動のベースでもあります。
「身体的エネルギー」は、“成長プロセス5S” の一つ「修得化」に関わるファクターです。
身体的エネルギーの充填方法
健康面については、食事や睡眠、適度な運動など一般的に言われている生活習慣がポイントであり、身体的エネルギーの補填になります。
健康面以外には、身体的エネルギーは(何かをやり遂げるための)活動で必要なテクニックやスキルなどの実現する技術、経験則が含まれますから、学んで修得したり、経験で身につけたりすることはポイントです。
経験しなければ、テクニック・スキルなどは身に付かないから、身体的エネルギーの水準は低いままになってしまいます。
テクニックが高ければ高いほど、エネルギー消耗度は低下します。これに該当するのが身体的エネルギーです。
自身の活動の中へ、日々消耗する身体的エネルギーを回復(充填)させる行動を取り入れることになります。
食事や睡眠、運動などによって回復・強化させ、さらに経験によるテクニック・スキルを磨きながら、そのキャパ容量を増加させていくことを意識します。
目的・使命を果たす(自己実現の)ためにコントロールできる自己であり続けることが大事であると言えます。
まとめ
自己成長に関わる3エネルギー「心的エネルギー」「脳エネルギー」「身体的エネルギー」は、目的・使命を果たす(自己実現の)ためにも重要なものとなります。
かつ、
エネルギーである以上、日頃の活動・行為・思考などをするにあたって、常に流動してしまうものです。エネルギーが減れば、活動も緩やかになり、時には停滞することも。
さらに、一方のエネルギーが高くても、一方が低すぎても支障が出ます。つまり、3つのバランスは無視できません。
バランスを考慮しながら、総合的かつ計画的に活動していくことをお勧めします。
エネルギー構成の3要素
自己成長資源である3大エネルギーは、それぞれ3つの要素で構成されています。
それが、「ベクトル(方向)」「流束(強さ)」「ピューリティ(質)」です。
- 「ベクトル(方向)」は、エネルギーを使っている意識の方角。
- 「流束(強さ)」は、集中していることに対するエネルギーの強さ。(複数に意識が向いている場合は、エネルギーが分散しているので各々は弱くなる)
- 「ピューリティ(質)」は、エネルギーの質、純度。(純粋さ、誠実さ、不純さ、価値観、情熱、スピリッツなどを含めたもの。哲学的または思想的な真・善・美の濃さなど)
通常人が活動している時、「ベクトル」は同時に複数箇所へ向いています。
例えば、
- 音楽鑑賞しながら読書
- 講義を聴きながらメモる
- 勉強中の夕食メニュー妄想
- 会議中のゲームシミュレーター
- 職に悩みながらSNS観察
- 顔色伺いながらのデート
- 運転しながら携帯電話で話す
など。
いわゆる、エネルギーのベクトルの分散が生じている状態です。
ベクトルが分散しているということは、個々の「流束(強さ)」は強弱さまざまになるはずです。
例えば、
- 集中していた読書の内容は理解したが、何の音楽を聴いていたのか覚えていない。
- 必死にメモることに注力したら、講義内容が所々わからなくなっていた。
- 「今晩の夕食に何を食べようか?◯◯か◯◯か…」と考えていたら、勉強が進んでいなかった。
- ゲームのシミュレーションの精度があがり、会議での部長の話が分からなかった。
- 職に悩んでSNSでヒントを探していたのに、可愛いペット画像を探し始めていた。
- 相手の顔色を伺いながら楽しんでいたつもりだが、観たことなどをハッキリ覚えていない。
- 携帯電話で重要な内容の会話だったため、気づいたら道を間違い、遠回りしてしまう。
など。
集中しているベクトルの流束が強ければ強いほど、後々に記憶として残る、と言えます。
その残り方が問題で、「ピューリティ」によって左右されます。
結果が出ない、後味が悪い、疲労感漂う、モチベーションが下がる、などの場合は質が良くなかったからでしょう。
嫌々感、やらされている感がある時などは、質の悪いものとなり、エネルギー消耗だけが激しくなります。
『大したことをやっていないのに疲れる』という人は、「ピューリティ」に問題があると疑えます。
さらに、依存的な意識や行動が多い場合、本来集中すべき方向に集中していない可能性が高くなります。
毎日同じことを繰り返していると、それが当たり前になり(気分的に)楽です。
主体性は乏しく「ピューリティ」が低いため、「流速」が強くても、発展性が阻害され成長が停滞します。タスク(作業)をこなしているだけなのです。
質を高めるために何が重要なのか、その都度見直す必要性が出てきます。
普段の生活(活動)の中で蓄積、または消耗されていく各エネルギーは、「ベクトル(方向)」「流束(強さ)」「ピューリティ(質)」の3要素によって構成されています。
それらを意識し取り組んでいくことで、より良いエネルギーを活用することになるでしょう。
「心的エネルギー」「脳エネルギー」「身体的エネルギー」の活用の方法、充填の方法などを理解し、目的・使命を果たす(自己実現の)ための自己制御(セルフ・コントロール)、自己調整(セルフ・レギュレーション)を行なう必要があるのです。
「3つのエネルギー」と「3つの構成要素」が一つに集中(没頭)した時に起きている状態が、チクセントミハイ氏の言う「フロー状態」である、と私は考えています。