ストレスを味方にすることが重要
以前、ストレス対策法とする「コーピングスキル」について、お話ししたことがあります。
ストレスとは、
全てにおいてマイナスの要因とされがちですが、実はそうではありません。
ストレスには、4段階のレベルがあります。
そのストレスレベルとは、
1.我慢の限界のレベル
2.快適を超えた新しいレベル
3.快適なレベル
4.ストレスがない(感じない)レベル
の4レベルです。
ストレスの要因を「ストレッサー」と言います。
このストレッサーは、外的・内的因子があり、
物理的ストレッサー(暑さ、寒さ、騒音、紫外線など)、
化学的ストレッサー(酸素欠乏・過剰、栄養不足、薬物など)
生物的ストレッサー(病気、炎症、感染、怪我、運動不足など)
心理的ストレッサー(人間関係、精神的苦痛、不安、怒りなど)
社会的ストレッサー(人間関係、経済情勢、情報過多など)
に分類されます。
そして、ストレスを感じやすい人は、おおよそ、複合的にストレッサーを抱えます。
ストレスの要因を理解している人は、それに対する対処(コーピング)を行なっていくことをおススメします。
さて今回は、このストレッサーの分類のお話しではなく、ストレスレベルに関することです。
Table of Contents
ストレスレベル
前記した
1.我慢の限界のレベル
2.快適を超えた新しいレベル
3.快適なレベル
4.ストレスがない(感じない)レベル
の中で、良いレベルと思われるのが、
3.快適なレベル
だと多くの人は思うでしょう。確かに間違いではありませんが、私は勧めていません。
ストレス社会と言われる時代。
いかに、快適な領域を得られるか、保持するかは、長い人生において重要な領域であり、多くの人が望む課題です。
4.ストレスがない(感じない)レベル
と答える人もいると思いますが、これは全く刺激のない環境、まんねり、活気がない状態と言えます。
このレベルは、成長性も生産性も低いある意味、危険なレベルです。
人が成長するために
味方につけるべきレベルがあります。
それはどのレベルだと思いますか?
それは、
2.快適を超えた新しいレベル
です。
これは、ヤーキーズ・ドッドソンの法則でストレスと生産性の関係を示しているのですが、
人間は、ある程度ストレスを受けないと成長、進化、レベルアップしないのです。
例えとして、アスリートの練習です。
自分の現時点の力、能力範囲の中だけでどんなに練習をしても成長しません。ある程度、負荷(=ストレス)をかけて、限界の練習をすることで、成長していきます。
これは、子供の教育も同様です。
解ける問題ばかりでテストしても次の段階にはいけません。難問を解こうと、頭を抱えて調べて、勉強して、レベルアップします。
社会でもそうでしょう。
会社の総合力として、売上1億円は余裕で達成できるとします。次期も次々期も売上目標が1億円であれば、その会社は淘汰され生き残れないかもしれません。
次期目標は、1.2億円〜1.5億円と高くします。
そうすることで、社員はプレッシャーの中で達成しようと奮起します。
快適を超えた新しいレベルとは…
この新しいレベルに挑戦することで、徐々に成長、レベルアップしていくわけです。
そのためには、適度なストレスが必要です。
私の思うスタイルは、「快適なストレスレベル」と「快適を超えた新しいストレスレベル」を自身でコントロールできる状態を続けられることだと考えます。
ようは、ストレスを味方にする必要があるということです。
他人から与えられたものですと、ストレスが、マイナスのストレスになりかねません。
しかし、自身で快適なレベルとそれを超えるレベルを理解し、コントロールできれば、達成感、充実感に溢れる人生を送れるのではないでしょうか!