リーダーシップは誰もが身につけるもの
「リーダーシップ」とは、会社組織内での対外的スキルのことだけでなく、家庭内・地域・コミュニティ・学校などでも必要とされるものです。
経営者や管理職のようなリーダーの地位・役割のある者だけのことではありません。リーダーとなる方に「リーダーシップ」は当然必要ですが、本質的にはすべての人に「リーダーシップ」は必要な能力(キャリア)であり、備わっていく能力(キャリア)だと感じています。
ここでは、『キャリア・デザイン』という人生設計の中で不可欠なキャリアとして語り、自分自身に適した「リーダーシップ・キャリア」を身につけていく必要性を共有していきます。
『リーダー(上司)なんだから、リーダーシップをとりなさい!』
『先頭に立ってリーダーシップを発揮しなさい!(部下を引っ張りなさい)』
などのようなことを過去に言われたり、他の人が言われている場面を見聞きしていたりしたことはありませんか?
この場合、リーダー=リーダーシップであり、リーダー=マネジメントでもある意味合いになっていると考えられます。
リーダーやマネージャーというと、組織・チームの地位や役柄を考えてしまいますが、リーダーシップとマネジメントは、能力・技能など(キャリア)と捉えるべきだと考えます。また上図のフォロワーというコトバも、上司(リーダー)の部下(フォロワー)という概念が強いですが、フォロワーも地位や役柄ではなく、支援者・協力者と捉えることにし、フォロワーシップは同様に能力・技能(キャリア)とします。
そのため、リーダーシップやマネジメント、フォロワーシップは、生まれ持った能力ではなく、経験によって成長させることのできるキャリアと考えることができます。
上図のように、リーダーシップとマネジメントは別物です。といっても人の中に内在しているものであるため、相互関係がありながら同じような要素も数多くあります。しかし、区別しておくことが社会的・企業的活動の中でバランスよく行なうための秘訣です。
それを踏まえた上で、リーダーシップについて触れていきます。
先ず、
リーダーシップとは完全なる正解はない、と言われています。10人いれば10タイプのリーダーシップがあるということです。また、同じ人でもその時々でリーダーシップは変わるものと考えることができます。
それは、例えば会社の経営者もそうなのですが、野球やサッカーなどの監督・コーチを見ても、十人十色であるということは理解できると思います。
特にプロ野球を毎年見ていても分かるように、同じ監督・コーチ陣、それほど変わらない選手陣で構成されるチームであっても、成果は毎年違います。優勝した翌年はリーグ4位、5位に転落することもあります。
サッカーの全日本メンバーの国際ゲームでも、勝つ時と負ける時の内容(展開や動きなど)の差が激しいのが分かります。
勿論(対戦)相手があっての話しですが、それはビジネス界でも相手(顧客やライバル)があっての話しです。
どんなに素晴らしい監督・コーチ陣が、リーダーシップやマネジメント力を持っていても、良い結果になる時もあれば悪い時もあるということです。
監督・コーチ以外の選手陣同士、あるいは選手一人一人のリーダーシップはタイプが違いますし、環境や状況、その時の健康状態や感情でも変化すると思われます。
しかし、リーダー自身が、自らの感情やモチベーションによってリーダーシップに起伏があるのは・・・困ったことです。
そのため、他者に対してリーダーシップを発揮する以前に、自らに対してリーダーシップを促すメンタルが必要であると言えます。
では、リーダーシップにふさわしい資質とは何か?
これについて別ページで解説します。