未来志向か享楽思考か〜アルビン・トフラーに学ぶ〜

多くの人々は、我々の知っている世界が
際限なく続いていくと考えている。
現状に安心しきっていて、
少しでも未来のことなど考えるのはめんどうだ、
と思っている。
自分達がまったく今と違った
暮らし方をするなどということは、
想像することもできないのだ。 

by.アルビン・トフラー.1928.10.4生
[米/未来学者、評論家]Alvin_Toffler

 
(画像はアルビン・トフラー、著書「富の未来」)

 

このコトバをいじってみます。

(例として)

一部の人は、

我々の知っている世界がいつまで続くのか分からない、と考えている。

現状に不安を抱き、常に将来(未来)のことを考え模索している。

自分たちが今と違った暮らしになることを、創造しようとしているのだ。

 

どちらの方がしっくりきますか?

(他にも言い方があるかもしれません)

21世紀になるまでの100年間で、世界状況と生活、人間模様は大きく変わったはずです。

それでは、今の状態が続くと思えるでしょうか?

続くと考えているなら、それこそ享楽的な生き方なのでしょう。

 

人は満足してしまうと、そこから進めません。

満足ではなく、妥協でも同じです。

「享楽思考」(享楽主義)的な人は、『今が楽しければイイ!』という思考です。

考えてみると、「享楽主義者」がいることでビジネスが成り立ち、経済が回っていることも否定できないのではないでしょうか。

「享楽主義者」が全く居なくなった場合、消えていくビジネス、業界も生じるでしょう。

逆に、「堅実主義者」ばかりであれば、これまでと違ったマーケティング戦略をしないと、これまた消えていく会社なども出てくるでしょう。

 

さらに、

不安の強い「未来指向」型の人ばかりだと、将来のためにお金などを残し、質素な生活を送るので、資産はあるけど経済が回らない状況になる可能性も考えられるのです。

世の中は、 その時代に合った相反する人たちが存在するこそ、成り立っているのかもしれません。

 

「享楽主義」を推奨しているわけではありません。

「享楽主義」のみでは成長できないことに気付いた人が、変化を求めて行動し始めると思われます。

今のあり方を少しでも良くしようと思うなら、常に変えようとする思考と行動が必要になります。

「未来志向」の人なら、成長を続けるのです。