先延ばしする思考は、人生を停滞させる
先延ばしする思考は、人生を停滞させる
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「先延ばし」とは
「しなければならない行動を、合理的理由なしに遅延する行為、現象」
ご経験ありますか?
あるきっかけで、
「自分を変えたい」
「現状を変えたい」
と思いきや、その後、何のアクションも起こさず、
「変わらないといけないと思うけど・・・」
と、何かはわからない相手に片想いをするように、霧の中で思い続けるだけで進むことができていない状況も「先延ばし」に該当するのだとすると、『合理的理由がない』・・・ということになるのではないでしょうか。
『しなければならない行動』がそもそも理解されてない点があれば、違うのかもしれません。
「先延ばし」をする要因は何か?
現実逃避、不安・恐怖、傲慢、悪習、無秩序、注意散漫、フラストレーション、自己中心的・・・など。
それ以外にも、学習能力が乏しい、自己管理技能が乏しい、時間管理技能が不足・・・などが考えられます。
精神的心理的な原因もありますが、個人のスキル的、マネジメント的(自己管理的)なものも要因になっています。
「人はなぜ変われないのか?」
それは、
「心的エネルギーの衰退による、自己制御の失敗である」
アンド
「セルフ・コントロールの正負判断の誤判断」
ではないかと考えています。
その心的エネルギーは、「意識的エネルギー」と「無意志的エネルギー」とがあります。
意識的に主体性をもって何かに集中している時は、自己の意志で行動をコントロールしている「意識的エネルギー」が強く、普段の行動や習慣、まんねりで行動している時は、「意識的エネルギー」より「無意識的エネルギー」が強くなっています。
ですから、「心的エネルギーの衰退」とは「意志的エネルギーの衰退」とも言えます。
「本当にやりたい!」ことでない限り、そこに意識的にエネルギーを流すことが出来ず、結果、やらなければならない事柄を「先延ばし」にしてしまうのです。
つまり、目の前(短期的・一時的)の快楽、好きなこと、楽なことを安易に優先してしまうこと。
将来変わることができる、あるいは成長できる自分への膨大なメリット、利得性を得るための大変な活動をする勇気がなく、逃避している状態です。
「先延ばし」を改善する方法
行動経済学的面で
・快楽の遅延
・誘惑への抵抗
・不快事態に耐える
ことにより、
「先延ばし」の改善になるとされています。
しかし、そのように自己制御するためには、複数の手段と心的エネルギーの復活が必要になります。
中には、「変わらなければならない」行為のプロセスが不明な方もいるかもしれません。
先ずは、今楽しみたいことではなく、将来楽しい生活を送るために、今は何をすべきか、という観点で、今やりたいことを探すこと。
将来のビジョン、そして自分なりのルール(価値観)を見出だすことが先決です。
「先延ばし」は、現在進行形であり、人生プロセスの一つです。
そのプロセスを変更できるかどうかは、結局他人ではなく、自分なんですね。
「自分を変えたい」ということで、変な「自己啓発セミナー」に参加しても、自分を変えることはできません。
それは、自己にベースがないから。
自己啓発が他者啓発になっている限り、一生変わらないということです。
それでも、行動することでキッカケになることは少なくありません。
自分を変えるためには行動ではなく、「活動」が必要なのです。