先延ばしする思考は、人生を停滞させる

先延ばしする思考は、人生を停滞させる

by. 私

「先延ばし」とは

「しなければならない行動を、合理的理由なしに遅延する行為、現象」

ご経験ありますか?

あるきっかけで、

「自分を変えたい」

「現状を変えたい」

と思いきや、その後、何のアクションも起こさず、

「変わらないといけないと思うけど・・・」

と、何かはわからない相手に片想いをするように、霧の中で思い続けるだけで進むことができていない状況も「先延ばし」に該当するのだとすると、『合理的理由がない』・・・ということになるのではないでしょうか。

『しなければならない行動』がそもそも理解されてない点があれば、違うのかもしれません。

tocana

「先延ばし」をする要因は何か?

現実逃避、不安・恐怖、傲慢、悪習、無秩序、注意散漫、フラストレーション、自己中心的・・・など。

それ以外にも、学習能力が乏しい、自己管理技能が乏しい、時間管理技能が不足・・・などが考えられます。

精神的心理的な原因もありますが、個人のスキル的、マネジメント的(自己管理的)なものも要因になっています。

「人はなぜ変われないのか?」

それは、

心的エネルギーの衰退による、自己制御の失敗である

アンド

セルフ・コントロールの正負判断の誤判断

ではないかと考えています。

心的エネルギーは、心理学者カール・グスタフ・ユングの持論が有名ですが、奥が深いので簡単に言うと(個人的解釈かつ表面的な面のみ)、例えば、何かに集中した後の脱力感、あるいは一時的に何も手がつかない状態でボーっとなる(意識がどこかに飛んでしまうような)感覚など、その時に見えないエネルギーが消耗している状態であり、それが「心的エネルギー」だと考えられます。
その心的エネルギーは、「意識的エネルギー」と「無意志的エネルギー」とがあります。

意識的に主体性をもって何かに集中している時は、自己の意志で行動をコントロールしている「意識的エネルギー」が強く、普段の行動や習慣、まんねりで行動している時は、「意識的エネルギー」より「無意識的エネルギー」が強くなっています。

ですから、「心的エネルギーの衰退」とは「意志的エネルギーの衰退」とも言えます。

「本当にやりたい!」ことでない限り、そこに意識的にエネルギーを流すことが出来ず、結果、やらなければならない事柄を「先延ばし」にしてしまうのです。

つまり、目の前(短期的・一時的)の快楽、好きなこと、楽なことを安易に優先してしまうこと。

将来変わることができる、あるいは成長できる自分への膨大なメリット、利得性を得るための大変な活動をする勇気がなく、逃避している状態です。

「先延ばし」を改善する方法

行動経済学的面で

・快楽の遅延

・誘惑への抵抗

・不快事態に耐える

ことにより、

「先延ばし」の改善になるとされています。

しかし、そのように自己制御するためには、複数の手段と心的エネルギーの復活が必要になります。

中には、「変わらなければならない」行為のプロセスが不明な方もいるかもしれません。

先ずは、今楽しみたいことではなく、将来楽しい生活を送るために、今は何をすべきか、という観点で、今やりたいことを探すこと。

将来のビジョン、そして自分なりのルール(価値観)を見出だすことが先決です。

「先延ばし」は、現在進行形であり、人生プロセスの一つです。

そのプロセスを変更できるかどうかは、結局他人ではなく、自分なんですね。

「自分を変えたい」ということで、変な「自己啓発セミナー」に参加しても、自分を変えることはできません。

それは、自己にベースがないから。

自己啓発が他者啓発になっている限り、一生変わらないということです。

それでも、行動することでキッカケになることは少なくありません。

自分を変えるためには行動ではなく、「活動」が必要なのです。

(画像出典;Lifehacker)

(画像出典;Lifehacker)