プロデュース脳

プロデュース脳とは?

この「プロデュース脳」によって、個人のみならず、チームや会社も成長・向上することができます。「プロデュース脳」とは「演出する思考力」と変換しても良いでしょう。
※演出とは? ‥‥ある効果を狙って物事の運営・進行に工夫をめぐらせること。またイメージを表現する上で、統一感・調和を与える行為。

「プロデュース(produce)」は、英語圏で『モノの製造・生産』することを意図しています。日本では広義的な意味合いが強く、『価値あるモノ・コトを作り上げる』までの全体に関与しています。

「プロデュース」のワードのみでは、敷居が高く感じるのは私だけではないかもしれません。
連想するとしたら例えば、A●B48などのアイドルユニットを世間に広めた秋元氏や、モ○娘。を送り出したつん●氏、一世を風靡した小室氏など超有名な方・・・。テレビ局で番組を作り上げる人も数多くいます。音楽・メディアの「プロデュース」は限定的なものであるため、学ぶことは多いと思われますが参考程度に。

クリエイターの一部の方々が言う「アイデア脳」も「プロデュース脳」になるのでしょう。ただ「アイデアを出す」コトが先立つようで、少々ハードルが高い印象になるため、私は「好きなこと、愉しいことを、自らが演出して実践(実現)しよう」と捉えてみました。
「好きなこと、愉しいことを、自らが演出して実践(実現)しよう」は、誰にでも日常的に出来ると考えています。

「プロデュース脳」は特別なテクニックを必要とせず、『今あるもの』をどう活かすか、にポイントをおき、色々なコトを創り上げていこうとする、思考であると考えてください。
※『今あるもの』とは? ‥‥自分にあるもの、持っているもの、周囲にあるもの、世の中にあるもの、全てです。

創り上げることは難しくない「創り上げる」とは、商品を作ろう、◯◯を完成させよう、という考え方でなくても結構です。「イメージ(想像)したコトを具体化する、実現する」というニュアンスと捉えて下さい。身近で、かつ些細なことでもいいです。

身近な例えなら、”子供や友達の誕生日パーティーをやる”、と企てたとしましょう。
相手が喜びそうなコトは何か?プレゼントは何がいいか?ケーキはどうするのか?誰を呼ぶか? 参加人数は?料理は何にするのか?服装は?場所は?予算は?日程は? 時間は?去年よりいいものにするためには? 等々企画した誕生日パーティーを実現するために、色々と考えるはずです。行動し、準備し、当日パーティーを進めていきます。飲み物をこぼしたり、笑ったり泣いたりして、多少のハプニングはあっても、相手の子供や友達が喜んでくれた時は、企画した自分も嬉しくなることでしょう。「やって良かったなぁ〜」という感嘆が心に残ります。もし失敗があれば「来年は!」と1年後の企画への決意が芽生えるかもしれません。
素敵な誕生日パーティーを創り上げたことは、他のパーティーでも活かすことができます。

他の例えでいうと、
誰もが経験している(だろう)学校での文化(学園)祭。計画、運営、管理などを行なう実行委員会および催事を行うクラスやチームがあります。楽しい企画をし、プランを立て、協力を呼びかけ、準備をし、宣伝をし、運営していくわけです。委員会としてもチームとしても、昨年までとは違う新しい企画・プランを立てたりする際、イメージを膨らませ、具体的に実現するため模索し、準備し、実行していきます。予定通りに進まずハプニングもあるでしょう。それでも順次対処しながら、無事終了させていきます。
文化祭や催事ブースを創り上げたことは、他のイベントでも活かすことができます。

これらはまさしく「プロデュース脳」によるものです。
イメージしたモノ・コトが100%実現することは稀ですが、それでも企画が完遂した時、そこまでのプロセスで思考を凝らしているはずです。それも行動を携えて。つまり、自らが主体となり、自らの思考と行動が伴っている状況です。(主体‥‥ここが大事!)

「思考の実現化」は多くの方が経験していることだと言えます。旅行、デート、結婚披露宴、成人祝い、受験勉強などの個人的イベントやSNSを利用した活動も、主体的に考え動いていることでしょう。近年のYouTuberユーチューバーなど動画配信する人たちも同じです。

このような演出を自分の人生、あるいはビジネス・事業で何かを行なおうとする時に必要なのが「プロデュース脳」と言えます。例えのような限定的、短期的なことに限らず、継続的、長期的なことなど様々なところで活かせます。

「プロデュース脳」で、私は他の人(とりわけ親族、同級生、先輩後輩など身近な人)よりも間違った(レールから外れた)道を進むことができました。つまり、他の人と同じように学校へ行き、良い生徒であり続けたり。安定企業で働き、問題を起こさないよう無難にこなし、指示された業務についたり。このレールから外れることは「自己中心的」「協調性のない人」「変人」扱いされること間違いなしですが、お陰で色々な経験と成果を上げることができました。高校時には生徒会に所属し、校長に交渉し校則を変えたこと。一流企業内定した時点で断り、将来のビジョンを持ってフリーターになったこと。創立仕立ての会社で別路線を構築し、売上向上&利益率UP、他事業を立ち上げたこと。衝動的に資格取得を企て、短期間で合格したこと。等々。

キッカケは何でもいいです。極端な話、不平不満や将来の不安からでもいいのではないでしょうか。
現実になっていない未来で、どんな現実にするのかは、自らの思考と行動にかかっているわけですから。

「The best way to predict the future is to create it.」
将来を予測する最高の方法は、それをつくることです。

ドラッカーによる

「プロデュース脳」はどんな人に必要なのか?

個人でいうと、
自分に自信がない人、自分の人生に疑問を抱いている人、自分を変えたいと真剣に考えている人、仕事でストレスを感じ疲れ果ててしまっている人、自分の価値を見つけ、社会の役に立ちたいと願う人・・・このような方には、今後重要な思考になります。

仕事・ビジネスでは、
営業等で成果が上がらない人、マンネリ化してしまい成長が停滞している人、新たな事業を考えたいが、思いつかない人、・・・などこのような人にも必要な思考になります。

前者は、自分が主役となる生活のシナリオを考え、そしてそれを実現できるように行動する、ということになるでしょう。
後者は、仕事をする上で未来のイメージ・理想・改革を広く浅くあるいは狭く深く考えること、そして「今あるもの」を活用し、具現化を遂行することになるでしょう。

前者と後者ともに環境や状況で違いますので、個々に別々に考えてみることになります。つまり、日常的に働かせることになるのが「プロデュース脳」です。
この「プロデュース脳」が活発である時は、面白いことに『わくわく』『どきどき』が止まらなくなります。

最初にお伝えしたように「好きなこと、愉しいことを、自らが演出して実践(実現)しよう」と言うこと。
自分でシナリオを作り、それを具現化するための計画をし、準備をし、それがイメージ通りに実現されたら、どんなに嬉しいことか‥‥。

これと、あれと、それで、実現可能になる状態にする、そのためのプロセスを考えることが「プロデュース脳」ならば、『わくわく』『どきどき』はいつでもどこでも活かすことができます。
規模の大小は関係ありません。一人で出来るものから、大勢で実現するものなど、色々チャレンジできます。色々な場面、色々な人たちとで活動した場合、さらに人と関わり合いは深まっていきます。また新たな演出が可能になるわけです。

人生は、1日1日の積み重ね。過去と現在を線でつなぐことは思考的に可能です。ただ現在と未来を線にすることは、難しいでしょう。線で考えるのではなく、点と点が結ばれた時に何が起きるのか、妄想することはできると思いませんか。

人生においてはイメージ通りに行かない場合が殆ど。
想定より下であれば、その原因を検証し次に活かす。想定より上であれば、その要因を確認し次に活かす。
1日1日成長し続ければ、未来の自分は成長しているはずです。1日1日が幸せなら、未来も幸せになるはずです。その1日1日の演出ならできるはずです。

自分という容器の中で、自分の体や感情の中にある役柄との共通点を取り出して、そこを原点に精一杯演じていく。その方法しかないと思っています。
三國連太郎[俳優]

 

もし現在、混沌としている生活を送っているなら、「プロデュース脳」を活かす、そして強化していくことをおススメします。

「プロデュース脳」によって、今の状況を脱することは可能なのです。