仕事で悩んでいるのに、行動できない人のための5つのステップ

今の仕事に悩んでいる方は、同時に、その悩みの解決方法についても、悩んでいるはずです。

「どうすればいいの?」
「何をすればいいの?」
「誰に聞けばいいの?」
「なぜこれをしているの?」

ストレス,悩み

自身の頭の中で繰り返し、悩みの問答を行なっていても、結論が出ないことは大いにしてあります。

“悩む” という状態が日々続いている場合、同じ思考や行動パターンが繰り返されている停滞状態ではないでしょうか?

悩むことは良いこと

仕事関係や人間関係について悩むことは誰しもがあると思われます。
 同じ場所で毎日のように繰り返される悩みは、エネルギーが消耗し精神的に苦痛なだけです。

ただ、ポジティブ的に捉えてみると、“悩んでいる” ことは悪いことではありません
 “悩んでいる” 時点で、「何かしら今に不満? があり、変えたい!」という改善したい欲望や向上心などの思いがあるからです。
 つまり、“悩む” こと自体は良いことであり、解決することでの快適さを求めるのは、人として当然です。

悩むことの問題

問題なのは、“悩んでいる” と “考えている” を同じにしてしまい「考えたフリ」をしてしまうこと、そして “悩む” ことの解決のために行動せず、“悩み続ける” ことです。
 ただただ悩んでいるだけでは “解決しない!” ということを理解しなければなりません。

人は、経験による記憶・知識の範囲でしか生きられない』と言えます。

“悩む” のは、解決につながる経験による記憶や知識がないために生じます。解決策が何も見つからない状態です。
 記憶や知識が備わっていることで、“悩む” ではなく “考える” になります。

“悩む” から “考える” へ

悩む人は、「今のままは嫌だ!」「でも、どうすればいいんだ!?」‥‥という “問い” を脳の中をぐるぐる巡らせているだけです。悩むことで徐々に疲れて、「もう、いいや!」と諦め、現状維持を受け入れます。
 考える人は、解決するために何をすべきか知っているため、行動に移すことができます。解決のための行動によって、結果的に解決策が見出だされれば悩みが緩和したり、解決したりしていきます。

「悩む人」と「考える人」の違いは、『知っているか否か』ということが言えます。“考える” ためには、経験による記憶や知識が必要なのです。

rodin_thinker,考える人

もし、仕事などで悩んでいるのに、行動の方法が分からない方、あるいは行動してもうまくいかない方に、難しく考えず気楽に取り組んで欲しいことがあります。

それは、次の5つのステップです。

inspiring_flow,プロセス

これらを、その都度繰り返すことになります。


(1)知る
(2)変わる
(3)定める
(4)企てる
(5)進む

行動のための5ステップ

知る

ここでは、「今を知る・状況を知る」

「知らないことを知る」という段階です。

かつ、必要な「ノウハウ・手法などを知る」段階になります。

つまり、『無知の知』では、何もスタートできないため、先ず、最初に「知るべきことを知る」というステップです。

『お試し行動=small Do』は、ここに該当します

「知る」ための行動、例えば、ネットや書籍で調べる、人に訊いてみる、行ってみる、見てみる、聞いてみるなど、実際に行動して、自分の五感で触れてみることになります。

自分自身の中で曖昧にするのではなく、納得する・理解するということが重要になってきます。

例えば――

「明日、友達3人が初めて遊びに来るから、夕食に何か料理作ろうかなぁ~」と思い、インターネットや料理本で、何となく料理メニューを見ています。良さそうな料理を見つけると、必要な材料やレシピ、料理にかかる時間などもチェックします。ただ、「やっぱり面倒だから、宅配寿司かピザでも頼もうかなぁ。デザートも、あのお店で買ってくればいいかぁ」という思いもありました。それでも、インターネットでホームパーティー系料理の写真を見ていると、徐々に作る気分になってきたため、複数の候補をピックアップしていきます。

変わる

ここでは、「知る」ステップで得られた新たな情報・知識などを考察し、次に何をすべきなのかを踏まえた上で、意識を変え、また行動などを変えるために決意、決断するステップになります。

『お試し決断』が、このステップに該当します

例えば――

「この料理なら、頑張って作れそうかも」と思いつつ、イメージしながら、いくつかのメニューに絞っていきます。レシピで必要な材料をチェックしながら、冷蔵庫などを開け、あるものを確認。「折角、大事な友達が来てくれるんだから、ちゃんとおもてなししないと!」と決意し、「よし、決めた!」4種類の料理メニューに決めました。

定める

次に、進むべき方向、自己ルール、目標などを定めていくことになりますが、その前に、ビジョン、目的、使命、価値観なども定めていきます。

定めるにしても、現段階のレベルで構いません。

メンタル的なコア(目的や使命など)はシッカリ持って欲しいのですが、方向性や目標などは、後々修正しても大丈夫です。

『お試し思考』は、ココに該当するでしょう

慣れてきたら、それらも明瞭化していきますので、最初から固めてしまう必要はないのです。

例えば――

この時、どんな友達なのか、どのようにおもてなしするのか、なども考えます。気軽なものにするのか、お洒落にするのか、・・・それによって、材料のレベルや食器なども変わってきます。飲み物も料理に合うワインなど準備した方がいいのか・・・そんなことを決める段階です。
4種類の料理に必要な、買うべき材料をメモ書きし、次に具体的な計画を立てていきます。

企てる

方向性や目的地が決まったら、そこまでのプロセスや手段、戦略・戦術などを具体化していきます。

必要の場合、テスト(試行)をするステップでもあります。

途中で確認(チェック)する計画も立てたりします。

他の方にチェックしてもらうことも可能です。

リスクイメージも踏まえ、対策なども勘案しておくステップです。

例えば――

ちょっとお洒落にするために、近所のスーパーではなく、少し離れた場所にある品揃えの豊富なスーパーで買うことにします。魚は鮮魚店、肉は精肉店で買うことに。そして、大きめのお皿を買うために、陶器屋に行くことにします。
料理を作り始める時間を踏まえ、買い物する時間や行く順番などの計画を立てます。飲み物を買いに行く時間がないことに気づき、友達の一人にワインを、一人にペットボトルのウーロン茶を、そしてもう一人にデザートを、来る途中で買ってきてもらおうと考え、メールでお願いします。

進む

実行・実践です。

テスト試行があれば、実行・実践との境界線はないかもしれませんが、計画に基づき、進めていきます。

進捗状況をチェックしながら、修正が必要であれば、その場で検討し、目的地までのプロセスを調整しながら、目標達成、計画実現のために、進行していくステップです。

例えば――

いよいよ、計画に応じて、実行です。朝早めに起き、部屋の掃除をします。そして、予定通り、買い物に行きます。買い物は順調に済んだのですが、慣れない料理を作っているため、友達が来る時間までに出来上がらないと、焦り始めます。そこで、4種の予定を3種に変更しました。もし、作る余裕が出来たら、もう一種作ることにしました。友達の一人が、予定より30分早くやって来たので、手伝ってもらい、もう一種も作ることができました。4人で素敵なディナータイムを過ごすことができました。

4人分の料理を作ったこと、初めての料理に挑戦したこと、おもてなしをしたこと、4人の愉しい時間を過ごしたことなど、初めての経験をすることができたのです。

これらのステップによって、新たな経験は、次回にも繋げられる知識・知恵になることは事実です。

仕事でも個人的な日常生活であっても、一つ一つの経験によって実現・体験できたことは、成長につながりますし、もし失敗したとしても、失敗した要因を把握し、受容することで次に繋げられます。

この5ステップを、日々の生活の中で繰り返していくことで、スパイラル的に成長、向上していくことになると考えます。

先ずは、「知る」ための「お試し行動」を起こしてみませんか?

inspiring_flow,プロセス

あとがき

この5つのステップを活用し、当方では「人間力・社会人基礎力を高める方法」もお伝えしています。

自分が望むライフワーク実現のために、各ステップにおけるプランを、個人で考えていくことができれば、それは、とても素晴らしいことです。

しかし、全ての人が、自分自身でプラン立てすることは難しいと考えます。

あらゆる面を考え、誰もが該当するであろう基本的なテーマを模索し、「自己の価値を高めていく」ことに焦点をあておススメしているのが、『キャリア・デザイン=人生設計』です。

詳細ついては、別ページで確認できます。

「キャリア・デザイン」について>>

一度、自分の生き方を想定(ライフ・イメージ)し、「キャリア・デザイン」を検討してみてはいかがでしょう?