後悔しない仕事? 仕事の選び方とは
「仕事が合ってない?」
と思い悩んでいる人は、身近にもいるのではないでしょうか。
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後悔する仕事を選択
では、
「今の仕事に就いたことに、後悔していますか?」
と問いかけてみてください。
先日、新卒で就職した若年層へのアンケートで、今の仕事に「後悔している」が、4割いたそうです。
(出所:ビズリーチ)
この“4割”の数字が多いか、少ないか、という点を議論するつもりはありません。人々の感覚はそれぞれだからです。
敢えて言うと、私は妥当だと感じています。
「後悔している」ことに対し、批判している人もチラホラいましたが、批判するのではなく、適切に捉えることが必要と考えています。
社会経験のない新卒者全員が、「後悔しない就職先の選び方」なんてあり得ないからです。
(って、これも議論するつもりはなく・・・)
「後悔している」ことを、全てネガティブに捉えることはどうかと思います。
例えば・・・
「後悔していない」理由には、もしかして
- 楽だから
- やる業務が決まっているから
- 給料がいいから
- 人間関係がいいから
- 定時で帰れるから
- 仕事って、こんなもんでしょ
- 別に理由はない などなど
こんな理由だったら、
「後悔していない」人は素敵だと思いますか?
「後悔していない」人は仕事が好きだと言えますか?
逆に向上心のない人の「後悔していない」は、素晴らしいと捉えることはできません。
では、「なぜ、後悔しているのか?」
この問いを投げかけられた時に、これまでの会社での出来事について、どの辺りにフォーカスして「後悔」という言葉を使うのでしょうか。
・入社したことを後悔している
・もっと就職活動の時、調べておけば良かった
・もっと一所懸命取り組めば良かった、と後悔している
・会社に対して、こんなに懸命に尽くす必要はなかった
などなど。
「ピークエンドの法則」のようなもので考えると、現時点での状態、記憶、思考をもとに「後悔」が生じます。
そして、人が「後悔」する時は、大抵の場合
・失敗の結果が生じた時
・順調ではない時(思い通りではない時) などです。
その状況を踏まえ、過去の分岐点に意識を戻し、その分岐点での選択を間違った、と「後悔」するのです。
では、その選択を、
自分の意志によって選択した場合、「後悔」しますか?
自分以外の誰かの意思が強く働き選択した場合に、「後悔」しますか?
前者より後者の方が、より強く「後悔」すると思います。
これは、責任帰属のベクトルによっても後悔の念の強弱は変わります。
「後悔、先に立たず」
仕事を「後悔しない」ためには、どうすればよいのでしょう?
後悔しないために、選択を間違えない・・・ではなく、選択を自分の責任において行なう!ということです。
「自分で決めてるよ」
と思っていても、実際には周囲に流されている人も多く、そのために「後悔」の念が生じます。
周囲に流されるのは、情報が少ないことによる判断(選択)材料の不足が原因です。
「後悔しない人」は、情報を元に失敗なども想定した上で選択するため「後悔しない」のです。
天職なんてありません!
さて、今の仕事に後悔している人の中には、現状維持する人・妥協する人と、「自分に合う仕事は?」って探す人が出てきます。
「これなら自分に合うかも!?」って思って転職します。
「あれ?なんか違うなぁ~」って、再び悩む時がきます。
そんなご経験はありませんか!?
特に、新卒で就職し、30歳になるまでに多くの人がなんとなく考えてしまうのではないかと思います。
そして、40歳なる前には、「このままでいいのかなぁ」と考え始めます。
何かしら、「仕事に対して疑問」を感じるのです。
「天職を探せ」みたいなことも一時期、カウンセルしている人もいましたが、そもそも、天職と言われるものは、天から与えられたものではなく、自分の考え方次第です。
天職なんて言葉で誤摩化されないように注意する必要があります。
天職と思っている今の仕事は、10年後、30年後、存在していると思われますか。
ここ100年の中で、消えた仕事、新たな仕事は沢山あります。
これからも、その仕事がどうなるかなんて誰も分かりません。
仕事の選び方
仕事の選択は、
「自分に合う仕事を探す」
という既存の職務から選択するという概念よりも、
「自分の好きな仕事に就く」
という短絡的な選択という行動よりも、
「自分の出来ることを仕事にする」
という意識で選択することを考える必要があります。
「好き」で「出来ること」ならベストですが、「好き」だけでは、ズレが生じると、嫌いになります。
結婚と同じです。(好きだけで結婚してもうまくいくとは限りません)
しかし、「出来ること」を仕事に活かすことができれば、大抵うまくいきます。
ここで「出来ること」とは何か?・・・・
パソコンスキルや営業のテクニックだけではない、ということ。
会社が突然倒産しても、解雇されても、退職しても、定年になってセカンドライフを送る際も、活かせる「出来ること」だということです。
この「出来ること」を『パーソナル・ケイパビリティ』(総合的能力)と呼びます。
専門的に言えば、
- プロティアン・キャリア(変幻自在キャリア)
- ポータブル・スキル(持ち運びできる能力)
- パウンダリーレス・キャリア(境界線のないキャリア)
- キャリア・アダプタビリティ(変化適応力)
などが、該当するものになるでしょう。
ここでは、個人の「実現できる能力」とした上で、それを拡げていけば、自分の出来ることは広がっていきます。
自分の出来ることとは、知識ではなく経験によるものです。
『経験によってのみ、出来ることが増える』のです。
そこで、私は「お試し行動=プチ行動=スモール ドゥ」をスタート段階のステップとして、おススメしているのです。
悩んでいるようなら、少しだけ行動してみてください。
そこから何か掴めると思いますが、如何でしょう?