イソップ物語「ガチョウと黄金の卵」の教訓

イソップ物語の「ガチョウと黄金の卵」をご存知でしょうか。

ガチョウと黄金の卵

 

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ある貧しい農夫の飼っていたガチョウが、

輝く黄金の卵を産んだ。

市場に持っていくと、その卵は純金だった。

それ以降、来る日も来る日も農夫は、

新しい黄金の卵を発見した。

やがて農夫は大金持ちになった。

ところが、富が増すにつれ欲が出た農夫は、

一日一個しか生まれない黄金の卵が待ちきれず、

ついにガチョウを殺し、

腹の中の卵を全部一気に手に入れようとした。

しかし、当然黄金の卵はなく、

そのうえ黄金の卵を産むガチョウさえも、

失ってしまったのだ。

黄金の卵を生み出してくれるガチョウを

殺してしまったのだから。

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この物語の教訓として、

短期的な得(利益)に目がくらみ欲が出ると、

「長期的な得(利益)」を生み出す資源を失い、

全て得られなくなってしまう・・・

ということが理解できます。

 

利益(メリット)を産み出す資源とは何か

 

そのことを真剣に考えてみては如何でしょうか。

例えば、仕事について。

病気になったことで、これまで働いていたことが、

出来なくなってしまいます。

その間の収入が減ったり、最悪ゼロになることも。

それどころか、治療費などで

出費が増えていくことになります。

 

「今、とにかく稼ぎたい。」

「お金を貯めたい。」

と目標を立て、残業や休日出勤を頑張ったり、

ダブルワーク・副業したり・・・。

懸命に働くことを応援したくもなるのですが、

それで睡眠不足、身体への酷使、食事の偏りなどにより、

健康を害しては、元も子もないと思っています。

「今まで大きな病気をしたことがない。私は大丈夫だ!」

と思っている人ほど、重病や大怪我の際の

精神的ショックは大きいと思いませんか。

「まだ若いから」といって、健康に無関心の人ほど、

暴飲暴食、偏食、ヘビースモークなどの不摂生を続け、

大事な時期に体調を崩し、または病気を患い、

予想より働けなくなる人は、少なくありません。

 

『身体が資本』ということを忘れてはなりません。

 

能力、知性なども同様です。

「今を楽しみたい。」

「若い時にしか出来ないことをやりたい。」

という、目先の快楽に溺れ、思考停止し、努力もせず、

知識も知恵も向上させない時代を過ごし、

その結果、自らの才能、能力を台無しにしてしまうことも

多々あるわけです。

 

『知識や経験値は財産』ということを忘れてはなりません。

 

人間関係も同様です。

人間関係=人脈も、資源となることを忘れてはいけません。

 

自分にとっての「ダチョウと黄金の卵」は何か、を

考えてみる必要があるのです。

これを理解できた人だけが、

長期的な利を得ることができるのではないでしょうか。

 

この物語は、「7つの習慣」にも書かれています。

それについては『原理原則』の一つとして、

別ページで説明してあります。

キャリアデザイン原理原則1『P/PCのバランス』>>