メンタルスキルのプロトコルキーリスト
キャリアデザインをしていく上でのメンタルスキル(ソフト面)に関する基本的要素を、各カテゴリーごとに解りやすくまとめてみました。(ハード面のビジネススキルはコチラから>>)
誰もが共有できる共通の手順・約束事としての3つの要素、これを「プロトコル・キー」と名付け、早見表にしています。著作品出所のものもありますが、妥当であると思うものを記載。私見もありますのでご承知いただき、あとは個々人で解釈してください。
全ては調和数「3」で成り立ちます。
※「プロトコル」(protocol)とは・・・
「プロト」は「最初の」、「コル」は「糊」という意味で、表紙に糊付けした紙を表している。
(出所:Wikipediaより)
複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順について定めたもの。
日本語に意訳した語としては、「仕様」「規定」「議定書」「儀典」などがある。
メンタルスキルに関する3つのプロトコル・キー
自己が強化すべき3つのキャリア
「パーソナル・ケイパビリティ」に属する3カテゴリーの「メンタルスキル」「静的キャリア」「動的キャリア」をバランスよく強化していきます。「メンタルスキル」は活動の根幹で内面的精神的に重要なキャリア。「静的キャリア」はコミュニケーション力、知恵力などのように長期的・汎用的に活用できるキャリア。「動的キャリア」は実践の場で必要な技術力、行動力、身体力などです。メンタルスキルをコアとしてバランスよく成長させていくことに意義があります。
メンタルスキルの関連性
人は普段の意識、思考、活動などを繰り返すことで「習慣化(継続化)」していきます。これによって信念・価値観などの「メンタルスキル」が身に付き、さらに継続されることで「アイデンティティ(自己概念)」が形成されていきます。「アイデンティティ」は、メンタルモデル(独自の既成観念)に連動するものです。質の良い習慣化を指向することで、メンタルスキルの質を高めることができれば、アイデンティティは自立心と社会性を高め、よりよい人格形成へと誘うことになります。
自己の3大パーソナル・キャリア
「メンタルスキル」「静的キャリア」「動的キャリア」を磨くことは、「リーダーシップキャリア」「マネジメントキャリア」「フォロワシップキャリア」の醸成に繋がります。パーソナルキャリアは自己制御(セルフ・コントロール)力、自己調整(セルフ・レギュレーション)力にも重要であり、さらに他者との関係性構築においてもポイントになります。これらが良好になることで「パーソナル・ケイパビリティ」は強化されていきます。
個人のIntelligence
人の能力は様々です。全てがバランスよく備わっているわけではありませんが、強化していくことは可能です。特に「SQ(Social Quotient)=社会的知能、精神的知能」、「PQ(Physical Quotient)=身体的能力」、「EQ(Emotional Quotient)=心の知能指数」は近年、重要性が主張されています。それ以外のAQ(Adversity Quotient=逆境指数)、MQ(Moral Quotient=道徳性知能)、CQ(Creative Quotient=創造性知能)なども不可欠です。
成功・成長・発展のための3サイクル
「考察」「決断」「活動」の ”3K”。
「決断」は意思決定です。そのための判断コア(メンタルスキル)が必要です。その事前の「考察」では、そのための情報・知識が必要で、選択肢の分析などを行ないます。決断後に「活動」しながら、フィードバック(結果)に対する「考察」を行ない、次の「決断」を実施。その繰り返しになります。
3スタイルの自己成長
自己成長には、「自然成長」「努力成長」「合体成長」の3つのスタイルがあります。
個人の「自然成長」と「努力成長」がベースとしてあり、他者との「合体成長」がシナジー(相乗)効果によって有効化されます。先ずは「自然成長」と「努力成長」となる思考、活動によって日々の自己成長を促進していきます。
自己成長意識の3タイプ
「自己満足型」「自己効力型」「他者評価型」です。「自己満足型」は目標や目的達成によって満足を得ることで、成長を実感するタイプ。「自己効力型」は自己の行為(支援、育成など)による、組織・クライアント・他者などが目標・目的を達することで、達成感・貢献感・効力感が増し、自己成長していると実感するタイプ。「他者評価型」は尊敬する人などから褒めてもらう等の高評価によって、自分の成長を感じることができるタイプ。これら全てを意識することで、モチベーション向上・保持につながり、さらなる成長を促します。
自己価値成長プロセス3S
自己価値の成長・向上させるためのオリジナルプロセス3S「整理清算化」「志向化」「修得化」を日常から実践することで、「成功・成長・発展のための3サイクル」の「考察」「決断」「活動」の”3K”を促進。
「整理清算化」は心・脳・リアルに。「志向化」はメンタルスキルに。「修得化」は実践・経験に。これらを繰り返していきます。
自己成長3大エネルギー
セルフ・コントロール(自己制御)し、自己実現させていくために不可欠な3つの自己エネルギーがあります。
この三大エネルギーは、日々の活動によって、あるいは精神的ストレスなどによって消耗するために補填が必要です。多くの問題、課題はエネルギー不足によるものが殆ど。三大エネルギーを意識し、それらの制御(セルフ・コントロール)を行なっていかなければなりません。
自己エネルギー構成3要素
3大エネルギーは、「ピューリティ(質)」「ベクトル(方向)」「流束(強さ)」の3要素で構成されており、エネルギーの使い方を効率よく行なうためには理解する必要があります。この三要素を意識し、目的・使命を果たすために三大エネルギーを効率よく活用し調整し、質の高い「セルフ・コントロール=自己制御」を行なっていきます。
成功者の共通する3要素
これまでの多くの成功者、有名人に共通しているものとしては「人間力」「創造力」「習慣力」の三要素の能力。
「人間力」は抽象的ですが、品格・対人能力など全人的な能力で、当方では「パーソナル・ケイパビリティ」として具体的に強化。
「創造力」はイノベーション的で、小さいシフト(チェンジ)からスタート。「習慣力」は「継続は力なり」です。継続するためには「メンタルスキル」が不可欠です。
成果を出すための3プロセス
左図は有名な「ゴールデンサークル理論」(サイモン・シネック氏提唱)。事業で成功している優秀な方々は「Why」「How」「What」の順で物事を行なっており、この順が逆になっていたり、「Why」が疎かになっている場合は大抵失敗あるいは短期的であるというものです。
これは、ビジネス設定における「3W1H」に該当します。
ビジネス成功ためのメンタルスキル3コア
「使命」「価値観」「目的」をコア(中核)としてスタートすべきです。
『Why=なぜ、それをやるのか?』の問いに答え得る根幹的ファクターになります。ビジネススキルなどのノウハウやテクニックを先に学ぶ方がいますが、続かない理由はコアがないからと言えます。
「7つの習慣」のコヴィー氏も「マネジメントの父」ドラッカー氏も、この「Why」に該当するものの重要性を語っています。
人間関係強化における3要素
人間関係を構築する上で必要な3要素「RAC(ラック)」と呼んでいます。
「Rality」は同意・認知の意で、相手の思考と現実性の一致です。「Affinity」は親密・親近の意で、心理的距離感です。”相手の懐に入る”という距離感が大事です(”同じ空気を吸うのも嫌だ”は、地球と宇宙の距離感です)。そして「Communication」はコミュニケーションで、意思疎通、相互に理解・共感・納得・共有することです。
自己ケイパビリティの成長3ステップ
「パーソナル・ケイパビリティ」を成長させるステップとして、日本伝統の「守破離」をイメージすることができます。「守」は学んだことをモデリング(模倣・マネ)し、それを「破」、個人の経験と智慧でカスタマイズしていき、マスターしたら「離」として個の価値を付加したオリジナルのスキル・能力に発展させます。「守破離」ステップを意識して「パーソナル・ケイパビリティ」を成長・進化・拡張させていきます。
自己ケイパビリティを発見するための3原則
「パーソナル・ケイパビリティ」とは、世間で言われている「自分の強み」と類似していますが、さらに包括的かつ全人的な能力と捉えています。最初に発掘する際、「楽しいこと」「できること」は誰でも思い立つのですが、「(他者にとって)必要なこと」も重要なことです。「好きなコトをやる」だけでは成功しません。ポイントは、そこからつながる「他社貢献」です。「楽しいこと」「できること」「(他者にとって)必要なこと」を原則として「パーソナル・ケイパビリティ」を発見、発展させていきます。
「7つの習慣」による習慣化させる3つの要素
スティーブン・コヴィー氏「7つの習慣」にある習慣化させる3要素です。
行動しなければならない理由である「知識」が必要です。それに対して実行したい「やる気・情熱」が必要です。そして、実際に行なう方法「スキル」が必要です。これらの循環によって習慣化させることが可能です。3日坊主のように途中で止めてしまう場合、「知識」不足または「やる気」の問題だということでしょう。
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