7Cs Compass Model〜共生マーケティング・ミックス
「7Cs Compass Model」概要
1 Corporation(企業、団体)
2~5は下記(マーケティング・ミックス共生4C理論)
このモデルの発想の出発点は、
1972年度の早稲田大学修士論文に記載されたマーケティングミックスの4C(下記)です。その後7Cに発展し、1979年に日本商業学会で発表されています。
2 Commodity(商品)
売り手(供給側)と買い手(需要側・消費者)が共に創り上げる商品
Co・creation的商品
最初からコモディティ(価値共創商品)を作る戦略
3 Cost(総合的コスト)
原義はconstare=共に立ち上がって犠牲を払う意
商品の価格(値段)や生産・販売コストだけでなく、社会的コスト・環境的コスト等も含めた総合的なコスト
4 Communication(コミュニケーション)
広告、販売促進、PR、パブリシティ、CI、人的販売、
インターナル・コミュニケーション、バイラル・口コミ、MIS等
売り手側のプロモーションのカテゴリーだけではない
5 Channel(流通経路)
原義はcanalis=運河の意
簡単、明瞭、低コストの商品の流れが重要
リアルおよびネットとの融合等
6 Consumer(消費者、生活者)
Corporation(企業・団体)の活動を見張る存在としてConsumerがある
コンパス(N.W.S.E)が指すキーワードがConsumerに対する考慮要件
Needs(必要性)人々の生活に必要なモノ・コト
Wants(欲求)個人の価値観・ライフスタイルによる欲求
Security(安全性)安全な商品、安全に創る、安全に使用するモノ・コト
Education(情報提供・消費者教育)企業と消費者との情報の非対称性縮小
7 Circumstances(外部環境)
外側にはCorporation(企業・団体)にとって統制不可能な要素「環境」
コンパス(NWSE)は、
National and International(国際環境・国の政治や法律的環境)
Weather(気象、自然環境)自然災害等のウェザーマーケティング
Social and Cultural(社会・福祉および文化的環境)宗教、ソーシャルメディア
Economic(経済環境)デフレ・インフレ、金融危機等
この外部環境は、Corporation(企業)活動およびCommdity(商品)自体が、法律や環境を犯す(侵す)ものではないか、ということも重要だが、Consumer(消費者)自身が、Corporation(企業)活動またはCommdity(商品)を通して、Circumstances(環境)に貢献している、という自己超越的欲求を満たすことにも関与してくる要素です。
見ての通り、個人、企業、社会・国際等を包括的に分析・理解するためのマーケティング・プロセスになっており、その要素が価値として付加されていった時に、「信頼(Confidence)」の獲得、成功するものとされています。
近年の傾向として、CSR(企業・組織の社会的責任)が強調されているため、
「共生マーケティング」としての重要な条件であるとも言われているのが、この『7Cs compass Model(ナナシー・コンパスモデル)』であるということです。