派遣社員のマイナス的意識からの脱出(前編)

※2015年9月27日の記事のリライトです。

以前の記事も同じで、“脱出”と言っても「派遣社員をやめろ!」という考えではありません。働くスタイルの一つである以上、活かす方法を知れば良いだけのことだと思われます。そこから良い選択肢が生じるでしょう。
総務省などによる調査(2020年2月14日発表)では、非正規で働く方2165万人のうち、男女ともに約3割ほどが『自分の都合の良い時間で働きたいから』と答えています。そして今回のテーマである派遣社員は雇用者数(役員除く)の約2.5%141万人ほどです。ここに製造派遣を主とする派遣業社にて、請負となる現場で働く契約社員を(具体的な数値はないですが)加算すると、倍近い方が人材ビジネス業界にいると踏んでいます。5%の方は貴重な存在だと思うのです。
『働き方改革』が時流になりつつある昨今、派遣社員という選択は、個人のライフスタイル・ワークスタイルに合致させるための手段の一つであると思われます。ただ実際には感情的なギャップ、理想との乖離が生じています。少なくてもその穴埋めが出来ればと考えており、『働き方改革』ではなく“自己改革”に取り組んでいきたいわけです。
今回、ネガティブ的に派遣社員として勤務する方々の思考の転換(マインドチェンジ)方法を考えていきたいと思います。

プラス意識タイプとマイナス意識タイプ

「派遣社員というあり方」には、プラス面とマイナス面があります。

プラス面とマイナス面とは、個々人の捉え方で変わるもので、プラス傾向なのかマイナス傾向なのか、を自分自身で判定していきます。

極論として、「派遣社員というあり方」をプラスとするかマイナスとするかは、人それぞれなのです。

総務省や厚生労働省などが調査し発表する情報では、『自分の都合の良い時間で働けるから』『専門的な技術等を活かせるから』を理由にして、プラス傾向的に派遣社員としての働き方を選択しています。『正社員の仕事がないから・就けないから』というマイナス傾向の方もいるのは事実です。

ただそれは、「派遣社員での働き方」を選択する上での背景・事情であって、「派遣社員として働く意識(思考)」とは別にすることが必要です。

つまり、「派遣社員で働くことで、何を実現したいのか?」というところにスポットを当ててみます。

これまで多くの派遣社員と接してきましたが、大きく6つのタイプに分類されているようです。

まずは、

  • 「依存」タイプ(指示で動くけど文句は言うタイプ
  • 「時間売り」タイプ(出勤していれば良いタイプ
  • 「ノープラン」タイプ(近所だから紹介だからタイプ

です。どちらかというとマイナス的意識タイプのような気がします。

要因は多様でしょうが、一般的に言われている「無知の知」である可能性があります。「何を知らないのか、それを知らない」という感じです。

選択肢を見つける方法や問題解決策を探す方法が知識的に少ないと言えるのではないでしょうか。

プラス的意識タイプは、

  • 「主体・自立」タイプ(目的や役割を果たすために動くタイプ
  • 「価値売り」タイプ(知識やスキルを活かして、さらに成長したいタイプ
  • 「プランニング」タイプ(将来の計画のために今が必要タイプ

です。

正規社員で働くことより、派遣社員で働きながら別軸(パラレル・ライフ)の活動を両立させたい感が強く見受けられます。

では、両意識タイプの違いは何なのでしょうか?

育ち? 教育? ◯◯?

ただ、マイナス的意識タイプだった方があるキッカケで、プラス的意識に変わることはあります。そのキッカケと言っても単純な出来事だったり、出会いだったりで、意識の変化とは新たに「知った」時から生じるのだと思うのです。

マイナス的意識の派遣社員がプラス的意識へと転換(チェンジ)するためには、いくつかの方法を試しながら自分にとって良いものを身につけていきましょう。

(1)主人公としての働き方

自由と意識

「自由」には、2つの概念があります。

  • リバティLibertyの社会的自由(束縛からの解放、人工的な自由)
  • フリーダムFREEDAMの精神的自由(平穏な状態、自然発生的な自由)

です。

今の日本国内であれば、すでにリバティ(自由)はあると考え、フリーダム(自由)をこれから考えていきたいのですが、人の生きる背景は様々ですから、一概には言えません。リバティが困難であった戦時中、戦後に生きていた方々はフリーダムを手に入れる術を知っていたことでしょう。
現代の日本で、社会的・政治的束縛状態(例えば、刑務所などの拘留、反社団体など)からの解放が困難な方を除き、リバティ(自由)はさほど難しくないと考えられます。

ただ、“束縛”という概念を社会的・政治的な束縛のみならず会社組織や契約上、人間関係等による束縛までも含むとした場合、リバティを求めている人は大多数いると想定できます。

『仕方なく仕事をしている』
『嫌だけど食べていくために仕事をしている』
『今更仕事を変えるなんてできない』

このような方は心のどこかでリバティを求めていることでしょう。そこが解放されないまま、フリーダムを優先で求めてしまう人々は、社会などの周囲・環境に対して批判的であったり、類似性行動(集団的行動)になる傾向が強いように感じます。つまり、逃走・闘争反応です。

本来の意味での“束縛”がなければ、人が勝手にバイアス(思い込み)を抱え、“呪縛”のように身動きが取れない状態を自らが作り上げているのかもしれません。

意識を変えることは、個人の自由によるものです。個人の状況・状態を把握した上で、リバティ(自由)とフリーダム(自由)のどちらを先に実現するのか‥‥リバティ(自由)があることでフリーダム(自由)を得やすいのか、あるいはその逆なのか・・・。決めるのは自分自身です。

環境を変えたら自分の意識を変えられるのか、自分の意識を変えることで環境(の見え方)も変わるのか、という意識の持ち方も自由です。

人生の主人公は、他人ではなく自分自身である」ことを証明するためには、自由意志を確実なものにするしかありません。

人生の主人公になる」のか「人生を他人に委ねる」のか、という選択をする必要が生じてきました。

意識次第で、行動や思考は変わります。

「選択や決断」は、社会や法律、会社に左右されるのは仕方ないとしても最終的には、自らが行なうことです。依存し過ぎて、希望に反し、状況任せの「選択」を行なってしまうなら、後々後悔する可能性があります。自身で「選択」した場合は、社会、会社、他人の所為(責任転嫁)にはしません。

どんな人生を送りたいのか(ライフイメージ)は、個人が決めることです。つまり、「働き方」と「あり方」も自分で選ぶことができるということにつながってきます。

派遣社員としてのメリットを見つける

メリットの感じ方は人様々ですから、他人から勧められても鵜呑みにせず、自身でメリットを見つけ選択することをオススメします。

ここでは一般的に言われているメリットを羅列します。

  • 正社員にはできない就業スタイル、ライフスタイルを味わうことができる
  • 大企業、有名企業でも就業ができる
  • スキルアップを企てることができる
  • 経験、体験が豊富になる
  • 期間限定のためマンネリ化しにくい
  • 人脈作りに役立つ
  • 仕事に対する責任が少ない又は明確

・・・など。

メリットをひとつでも見つけ活かせればいいですし、デメリットと感じていることでもそのデメリットをメリットへ意識を変えるために、すべきことを行えば良いと思いませんか!?

私の体験上では、計画的に職場や職務を替えることで、違った味わいのあるスキルやキャリアを磨くこともできると実感しています。

勿論、正社員として得られるスキルもありますが、ないものねだりではなく、自身の目的達成のために必要とするスキルは何か? を把握して、ステップアップしていきます。そもそも正社員としてのスキルは特別なことではなく、その気さえあれば誰もが得られると考えられます。

また、派遣会社の規模や営業担当レベルにもよりますが、普通なら働けそうにもない企業(派遣先)で就業できることもメリットです。新卒を主として人事計画のある会社は、アルバイトなどの中途採用することは少ないため、派遣でのチャンスは大きな一歩です。有名企業などの組織体制や業務プロセス、タイムマネジメントや資料作成ノウハウなどが実務で習得できます。縦割り組織の場合やマトリックス組織の場合など、組織業務の違いも実感できるでしょう。

スキル磨きと同様なくらい「人脈作り」にも役立ちます。

もし、目的やビジョンがある場合には、賃金に拘るのではなく、「人脈作り」を意識して派遣会社を選択することも必要です。

「人脈作り」は“人を見る目”も養われます。裏切りや失敗もあるでしょうから、その都度記憶していきます。

これらは、自らの人生を主体的に作り上げる「キャリア・デザイン」の意識です。依存タイプやノープランタイプの派遣社員では「キャリア・デザイン」の意味を成しません。

それは、正社員であっても同じなのですが、正社員より稼ぐことができる能力・スキルなどを身につければ、雇用形態には拘らなくなると思いませんか。

心にも生活にもゆとりが生じるからです。

つまり、リバティLiberty(自由)とフリーダムFreedom(自由)の状態に近いものと言えます。

(2)プロセス・繋がりを知る

もし、

派遣社員としての経験が6ヶ月以上ということであれば、ある程度は気持ちの余裕さもあり、仕事も(派遣先職場が変わっていなければ)かなり慣れてきている状況だと推測できます。

今回は、その状況を前提としてどのような思考の転換をすればよいのか・・・についてのお話しです。

繋がりを見つける

職場(働いている場所)には、その派遣先企業(以後、クライアントと呼びます)の正社員がいます。配属業務と同じ、またはその前後の業務にいる社員です。

その正社員のレベルが低い高いではなく、業務プロセスを確実に見て欲しいのです。どの業界でも、どの会社でも、社会でも、業務(タスク、または役割)の繋がりがあります。行き止まりはありません。

例えとして、

人が働いていれば、そこにゴミ・廃棄物が出ます。ゴミ箱や廃棄用コンテナに捨てます。捨てた本人はそれで終わりですが、それらのゴミを一ヶ所に集める人がいます。その集まっているゴミを収集業者が回収にきます。収集業者は、リサイクルセンターや処分場に運びます。

燃やしたら終わりではありません。ゴミ視点では終わりですが人目線だと、収集車のメンテや燃料補給が必要です。処分場でも燃えカスの処分や設備のメンテナンス‥‥その他諸々にフロー化されている業務をする人がいるわけです。

このように、捨てたゴミだけでも、色々な業務の繋がりができます。当然社内にも業務の繋がりが複数あるわけです。

派遣社員のやっている業務は、

  • 正社員がやるほどでもない
  • 派遣社員は正社員の雑用係だから

・・・などと言う人がいるようですが、俯瞰できていない無知の証明なので、口にしない方が良いでしょう。

では、その業務を派遣社員(他パートでも同様)がやらなかったら、どうなるのでしょう?

その業務をやる人がいなかったら、クライアントの正社員がその業務をやることになります。その業務の必要性はクライアント上層部が考え、その業務遂行のために必要と判断して派遣社員にお願いしています。

その業務が簡単であろうが楽であろうが、必要であるという前提で、前後の正社員の業務を把握していくことがポイントです。

何度も言うように、そこには業務の繋がりがあるからです。その繋がりが見えてきたら、視点を変えます。

それを「ポジション・チェンジ」に絡めていきます。

(3)ポジション・チェンジ

「パラダイム・チェンジ」について聞いたことはありますか?

簡単に言うと、「自分の思い込みを変える」ことなのですが、今回の視点を変えることを「ポジション・チェンジ」と言います。

チェンジ

例えば、

「私」というポジションがあります。業務の繋がりのある正社員は「あなた」というポジションです。

『相手の気持ちを考えなさい』と言われていますが、これは、「私」が「あなた」の立場になる、という意味合いです。

今回の「ポジション・チェンジ」は、「私」と「あなた」とは別の第3者的ポジションで、「私」と「あなた」に対し感情移入はせず、冷静かつ理論的に観ます。

(その業務が必要な業務という前提として、)その業務をやる人がいなければ、その正社員は困るのか? ・・・その業務を正社員がやれば、既存の業務が遅れる・・・その業務を誰かがやることで、正社員は既存の業務に集中できる・・・その業務を「私」がやることは、正社員にとって役に立っている・・・

このようなイメージが出来ると、お伝えしたプラス的意識タイプへと変わっていきます。

たまに、クライアントの正社員が暇そうにしている場面もあるでしょう。「だったら、お前がやれよ!」と思ってしまう派遣社員もいますが、「私」がその業務をやることで、正社員は楽が出来るのです。

「自分も楽(ラク)したいんだよー」と思うのであれば、プラス的意識をやめてマイナス的意識タイプでいましょう。

“業務を「私」がやることは、正社員にとって役に立っている”

この意識は大事です。

それは何故か?

世の中のお金の流れ(金流)には、あるルールがあるからです。

後編へ続く>>

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