心幹改造策「コーピングスキル」

コーピングスキル

ストレス・コーピングスキルをご存知ですか?

これはストレスに対応・対処する術(スキル)のことを言います。そして、「コーピングスキル」は、「ストレスマネジメント」の一プロセスでもあります。

心理学的な内容なので、かなり奥が深いのですが‥‥コーピングの研究で有名な方が、リチャード・S・ラザルス(心理学者)です。

ご興味ある方は、是非読んでみて下さい。

 

さて・・・

ストレス社会に生きる私たち人間としては、このストレスを、どのように対応・対処するか、ということを、個々人で真剣に考え、向き合う必要があります。

私の場合、ここ10数年以上、ストレスを過度に感じたことはありません。他の方と同様失敗もあり反省していますし、人間関係での衝突や社内での揉め事にも巻き込まれています。ですから、感情的になったり、瞬間的にイライラもします。

ですが、自分の中に質の悪いストレスを残さないように、コントロールしてきた結果だと思っています。

専門的な知識を得る必要はなく、プロのカウンセルを受ける必要もなく、社会的な観点で、仕事に必要な「スキル(キャリア)」のベースとなる「メンタルスキル」を確立するために、この「コーピングスキル」は、当然身につけるべきものと思い、今回、基本的な内容を簡単に記事にしました。

※仕事の「スキル」ばかり追求している人は、いつか心身共に潰れますよ。
※誤解がないように・・・自分でできない場合は専門家のカウンセルを受けて下さい。

コーピングスキルについて

・・・の前に、ストレスの要因「ストレッサー」について

ストレッサーとは、ストレスの要因となるもので、外的・内的因子があり、次のようのものです。ただし、同条件であっても、個々人で相違します。

● 物理的ストレッサー

(暑さ、寒さ、騒音、紫外線など)

● 化学的ストレッサー

(酸素欠乏・過剰、栄養不足、薬物など)

● 生物的ストレッサー

(病気、感染、怪我、運動不足など)

● 心理的ストレッサー

(精神的苦痛、不安、怒りなど)

● 社会的ストレッサー

(人間関係、経済情勢、情報過多など)

また、ストレスは全てが悪ではなく、善もあるということです。例えば、スポーツする時や新しいことへのチャレンジなどのストレスは、適度であれば、優位に働くことが多々あります。

今回は、悪のストレスとします。

コーピングスキルには、大きく2分類されています。

問題焦点型

情動焦点型

サラリーマン的に分かりやすく言うと、理不尽な(嫌な)上司や先輩がいる場合、

真っ向勝負型と、意識から遠ざける型です。

真っ向勝負型(問題焦点型とは

(対決・ケンカではないですからね 笑)

問題を理解し、評価し、”直接” 解決・改善・打破しようと行動です。

ただし、この場合は、状況悪化によるストレス増の可能性を秘めています

意識から遠ざける型(情動焦点型とは

ストレスを感じる場面での自らの感情を抑制するために、

「大したことではない」

「我慢しよう」

「時間が経てば収まるかな」・・・

と、その場を回避、放置することで、気持ちをコントロールする、または

リラクゼーション(ストレス解消法)などで他に意識をズラしたりする行動です。

ただし、この場合は、ストレスの要因(ストレッサー)が改善、解決されているわけではないので、同じ場面が今後もある可能性が高いということです。

stress,ストレス

では、もう少し細かくコーピングを確認していきます。

ストレッサー(ストレス因子)に対して人間はどのように対処するのか‥‥8つのパターンがあります。

問題焦点型」としては、

  • 計画型対処法(問題を理解し、計画的な回避策を)
  • 対決型対処法(直接話し合い、チャレンジ、対面策)
  • 肯定評価型対処法(因子にではなく自身の意識を変える策、悟りタイプ)

情動焦点型」としては、

  • 自己コントロール型対処法(意識による軽減、乗り切る)
  • 逃避型対処法(他でストレス発散、八つ当たり、解消策)
  • 隔離型対処法(無視、意識から遠ざける、近寄らない)
  • 希望型対処法(誰かが助けてくれる、なくなるのを待つ)
  • 諦め型対処法(いつか何とかなる、という前向き思考)

大半の人(が経験している)は、逃避型隔離型ではないでしょうか。

どれが間違いで、どれが正しい、ということではなく、その人、その場面に合わせた対処法を行なうことが必要です。

ただし、逃避型希望型などは、根本的な解決には至らないので、ストレッサーとして悪化することも懸念されます

前記した8つのパターンをさらに積極タイプと消極タイプに分類した時、

問題焦点型積極タイプのコーピング

情動焦点型積極タイプのコーピング

をおススメするのは当然ですよね。

問題焦点型積極タイプは、

直接・間接どちらにせよ、問題自体の解決にフォーカスしますので、ストレッサー自体に変化は生じます。

情動焦点型積極タイプは、

自身の変化にフォーカスします。ようは気分転換です。

リラクセーション、ストレッチ、運動、趣味、笑う、泣く、人との会話、美味しい食事、旅、そして、人に相談する・・・などです。

※深酒等はよくないですよ。健康にも 笑

コーピングスキルは複数もつこと

このような対処法(コーピング)を一つしか持ち合わせない人は、現在のストレッサーに対して、いくつかの対処法を試みて下さい。

なぜなら、同じストレッサーに対してのコーピングは人によって違う!ということです。

コーピングを間違えると、ストレスが継続する、あるいは悪化する可能性が大きいために、いち早くコーピングスキルを身につけることが得策です。

この考えは、ストレスだから悪いよ!・・・ということを言いたいのではなく、ビジネス的観点で言うと、リスク・マネジメントと同様だからです。

そのストレッサーを、リスクの因子であると考えれば、リスクマネジメントすることで、将来の起こり得る損失・損害を回避、低減、転嫁させることができるように、各々のストレッサーが将来、損失・損害(関係悪化、業務支障、病気など)をおよぼす可能性があると判断できれば、逃避するのではなく、コントロールすることが不可欠であると思うはずです。

そのために、

ストレス・マネジメント

があるのです。

この件は、別ページ「心幹強化ストレス・マネジメント」にてお話しします。

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