「SWOT分析」〜リサーチ・フレームワーク
『R-STP-MM』の段階で、内部・外部をリサーチすることになりますが、その方法はいくつかあります。
一般的に知られている代表格となるフレームワークは、
3.SWOT(スワット)分析
などがあります。
今回は、「SWOT分析」について解説します。
SWOT分析
この「SWOT分析」は、内部・外部のプラス要因とマイナス要因を分類して、分析する方法です。経営における戦略策定ツールとして使われているものでもあります。
下図が「SWOT分析マトリックス」になります。
内部・外部とは、会社組織の場合は社内・社外ということになりますが、個人の場合なら、自分と他者(競業相手)と捉えて下さい。
内部リソース(内部要因)の強みと弱みを分析し、「活かせる強み」「克服すべき弱み」などを勘案していきます。
外部リソース(外部要因)の機会と脅威を分析し、「活用できるる機会」 「取り除く脅威あるいは脅威から守ること」を考察します。
そして、内部リソースはコントロールできるものであり、外部リソースはコントロールできないものと捉えることが出来ます。
例えば、
下図のように、4分類したマトリックスに具体的な要素を書き込んでみます。
それらをもとに、勘案していくことになるのですが、場合によっては不要な要素もあったり、抜け落ちていたりします。
さらには、どのような顧客をターゲットにするか、どのポジショニングにするか、誰を競合相手とするか・・・などによって、これらの要素が変わる場合もあります。
強みが弱みになったり、機会が脅威になったりすることもあります。
このフレームワークを絶対視せず、可視化するための一つのツールと考え、この時点での戦略・戦術を策定していくことになります。
また、戦略を立てる前の分析ツールと思われていますが、戦略後の見直しなどにも利用可能です。
そもそも、分析とは、最初だけのプロセスではありませんから、随時行なっていく必要があります。
この「SWOT分析」の外部リソース(外部要因)を分析する時には、これ以外のフレームワークを使うことも多々あります。
例えば、
他者(競合相手)についてであれば、5(ファイブ)フォースであったり、マクロ環境の分析であれば、PEST分析であったりします。
つまり、その他の分析ツールと併用しながら行なうこともあるため、業界(カテゴリー)、規模、地域、商品なども踏まえながら、必要なリサーチ活動を行なっていくことになります。
今回の「SWOT分析マトリックス」は、ポジショニングを考える時にも使えるツールです。
「ポジショニング」のページにてお伝えしています。